日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

3月25日(月)

朝礼前にスタッフから「2階の鍵がヤバいです」と写真を見せられた。ぐにゃりとねじれるように反った鍵。そもそも鍵の幅が半分くらいしかないんじゃないか。いまオグテイさんがある場所にあったうどん屋、田毎さんの飲食スペースだった2階をそのままの状態で借りたのは何年前だったか。机と椅子を片付け、エアコンを新調し、カウンターを壊し、少しずつ直してきたけれど、ドアは勝手に直すことができず、騙し騙し使ってきていたが、さすがに、限界が近づいているようだ。大家さんと連絡をとってくださっているミユキデザインさんに相談し、写真を送る。

 

朝礼のあと、新入荷ワゴンの棚差し。美術と詩、海外文学が多め。数年前、詩集を集めておられたお客様の本をまとめて買わせていただいたときに詩のコーナーを大きくできたけれど、今回の入荷でその時以来の大きな入れ替えができている。

あるジャンルのまとまったコレクションを買わせていただくたびに、そのコレクション全体をもとにたくさんのことを学ぶことができる。知らなかった作者や出版社や作品、本に出会う。一冊ずつ見ていくと、その繋がりが見えてきて、コレクションされた理由もわかってくる。古本屋として、そういった学びの積み重ねはとても大切で、とても面白く、とにかく飽きることがない。

 

給与明細を渡す、という大切な仕事を忘れずに果たし、徒然舎的一週間が終わる。この寒暖差、というか沁みる寒さ、時に吹き荒れる暴風、冷たい雨、そして花粉に翻弄され、今週はなんだかやけに疲れた。

エネルギーが切れかかる中ぼんやりと現金在高を確認して、「岐阜駅本の市」をご紹介くださったブログ記事に修正依頼を送るところまで終えたら、帰宅。

f:id:tsurezuresha-diary:20240328012933j:image誕生日だったスタッフさんのために太閤堂が買ってきたケーキ