日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月3日(土) 本気で悔しかったり惨めだったりする話

台風一過のようなもの。カラリと晴れて安心する。

朝礼のあと、セットものを撮影して棚の上に上げる。タゴールは大きくて重いので太閤堂に頼む。店内の電球がひとつ変えているのを見つけて交換。新入荷ワゴンも撮影して、棚差し作業へ。昨日、夏の催事について相談した古本屋さんの真摯なアドバイスを胸に、動いていない良い本も、普段のタイミングより少し早めに棚から抜くことにする。棚差し作業はやっぱり1時間くらいはかかってしまい、開店してからもコソコソ作業を続けて完了。棚から抜いた本の処理。

昨日に続き、値札づくりと事務作業。溜め込んでいたクレジットカードの明細整理にようやく終わりが見えてきた。新刊書籍や宅配買取の支払い手続き。店頭買取もぼちぼちお待ちくださり、なかなかよいものを買わせていただく。

15時、わたしの昼食レギュラータイム。作業場で、カップヌードルPROのチリトマトと、セブンのゆで卵。最近(卵不足で2個入りが消えたぐらいから)セブンのゆで卵の出来が悪い。殻に白身がくっつくことが増え、一部がゆるいことも多い。今日もそんな感じで嫌になる。

 

芸人ラジオでみんな話題にすることもあり、「だが、情熱はある」ダイジェストおさらいと、最新話を観ながら食べる。やっぱり実在の若と山ちゃん(と春日としずちゃん)を思い浮かべながら観てしまうので、どうしてもなんだか小っ恥ずかしいし、水卜アナウンサーのナレーションはあまり好きな感じではない。

ただ、ラジオオーディションでの藤井青銅さんの言葉は耳に残った。「人がね、本気で悔しかったり惨めだったりする話は面白いんだよ。」

日記を書けない時期は、たいてい、なんのために書いてるのか、こんなものになんの意味があるのか、これを読んでなんだっていうのか、という思考ループから抜けられないでいる。別に意味も価値もないんだけど書きたいから書いている、それでいいのだけど、読んでくれている人はなにを期待してるんだろう、読んで何を思っているのだろう、せっかく読んでくれるのだし少しは期待に応えたい、とか思ってしまうのだった。…とはいえ、自信をもって参考にしてもらえるような立派な知識も経験もない自分。情けない……と思うほど、恥ずかしくなり、書けなくなってしまう。

でも、青銅さんのおっしゃる通り、「本気で悔しかったり惨めだったりする話は面白い」のであれば、このなんともできないもどかしい情けない必死な日々をただ書いていれば、いいのかな、と思えた。

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