日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

4月12日(金)

名古屋古書会館に13時に着くはずのトラックが着いた、と10時半に着電。 太閤堂は朝礼後すぐに名古屋へ。

ともあれ最悪の底は脱け、店に着くなりバファリンを飲む。すごく効いている感じもしないが、動けはするので新入荷ワゴンの棚差しに手をつける。日本近代文学の初版復刻本多め。よく入荷するものではあるけれど、一定タイトルはよく売れて、値段もしっかりつく。久しぶりの入荷で、入ってすぐの新刊棚の下が潤った。

その日本近代文学の復刻でなく元版の方を少しずつお持ちくださるお客様からお電話があり、到着を待ちつつ事務。メールのやり取りではきりがなく、社労士にアポをとる。お客様が来られ、今回お預かり分のお支払いをして、また一箱お預かりする。

昼食を買いにスーパーへ。2割引のコーンサラダを食べてから、2割引のぶっかけ蕎麦(揚げ玉抜き)にひきわり納豆をのせて食べる。この組み合わせ、なかなかいい。「本日はダイアンなりシーズン2」は宇治。

そのまま作業場。映画パンフを、関西蚤の市用に仕分け直す。文庫も、100均用、特価本用、イベント用、店頭用に仕分ける。

名古屋から帰った太閤堂から、旧くからお宅に伺っていたお客様が亡くなられたと連絡があったことを聞く。遡ると、8年にもなる。直接お会いしたのは太閤堂だけだったが、ずっと交流を聞いてきていた。今年の元旦も、年賀状を送っていたはずだ。少し思い出を話していたら、お互い言葉に詰まった。思い出を語るには、まだ早かった。

作業場の隣の居酒屋は今日もたいそう賑やかで、心がざわつき、radikoNHKの音量をかなり上げる。緑内障の進行で中途失明された記者の方がレギュラー出演されている。大阪みんぱくの、触れる展覧会を手がけられている研究者さんが電話出演。コロナ中に行ったあの展示、本当におもしろくて“視野”の広がる経験だった。黙々と作業を進め、なんとか、目標としていたところまでやり切る。

店に戻ると太閤堂が、岐阜古書組合の総会から帰ってきている。どっと疲れた様子。そりゃあ、そうだろう。

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