日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

4月23日(火)

なんだかもうすっかり書けずにいるのだけど、毎日十数人、ここを覗いてくれる人がいて、申し訳ないなあとか、面白いなあとか、なにを期待されているのかなあとか、思ったりしている。

 

ここ数日なぜだかなんとも治せなかった胃腸の過活動。昨日、法人税消費税を納め、復職を控えた育休スタッフと話して社労士にメールし、岐阜駅本の市以来はちゃめちゃだった帳簿と現金在高をなんとか合わせ、倉庫に籠って関西蚤の市の準備を八割方終えられたら、やっと、おさまってきた。この仕事は大好きで、これ以外の仕事をしたいとは思わないけれど、ストレスを感じていないわけではないのだなあ、と、時々思い出す。

 

久しぶりに母と名古屋で会い、ぶらぶらと買物していると、思いがけない再会が。約10年ぶりにお会いしたその方は変わらず優しくて素敵で、嬉しくなりお話ししていると、つい先日もうちの店に来てくださり、そのときに求めた本を読みながら、わたしのことを思い出してくださっていたとのこと! 胸がいっぱいになる。

10年前の、いろいろな意味で小さかったわたしと店を知ってくださっている方に、今またその店を営む者として再会できたこと、すれ違いでお会いすることはできていなかったけれど、店を愉しんでくださっていたことを知れたことが、本当に嬉しかった。

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14時を過ぎたJR名古屋駅1番ホームの期間限定ラーメン店は空いていて、線路と同じ向きにざざっと続くカウンター席を見たら、ここに古本を入れた木箱をずんずん積んで古本市やったら壮観だろうなあ、と、自然と考えていた。手前のテーブル席ではコーヒーとカレーを出して、本を読んだり列車を眺めたり。楽しそうだなあ。

具体的なイメージがどんどん湧いてくるけれど、しかし同時に、こんな一等地は、古書業界にはまわってきやしないことはわかってしまっている。やっぱり大手、やっぱり飲食業界だ。コロナ中の夢だったのか、たとえば新宿のハンズでの出店なんて、幻のように思い出される。

今日オープンの中日ビルにはレコードショップが入るというけれど、同じUSED界だとしても、動くお金の規模と仕組みがまったく違うのだろうなあと思う。そのビジネススタイルへの憧れは全くないけれど、なんとなくもやもやするものはある。

 

  • 今日聴いたもの…宮下草薙の15分(サンドリきっかけでかなり前に聞いてみたときは今ひとつで離れてしまったけれど、またもサンドリきっかけで久々に聞いてみたらいい感じになっていて、その短さも朝や家事のお供にちょうどよくて、Podcastを遡りはじめている)、ハライチのターン(#坂下千里子生誕祭)、空気階段の踊り場