日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

3月23日(土)

朝8時に地震、震度3くらい。急な揺れで、すぐにおさまったので、震源が近いかなと思っていたら美濃中西部だった。外は薄暗くて雨で11度の予報。春じゃないじゃん、と思うが、春ってこんなもんだったかな、とも思う。春を美化しすぎているんじゃないか。

昨日の終業後、会場写真を見ていたら、せっかくだし見ておきたい、と思えて、急遽わたしも太閤堂とスタッフと一緒に古書会館へ。

いろいろな面であまり得意でない、大市。それなのに「見ておきたい」と思ったのは、去年、運営側だったときの記憶がまだしっかりとあって、懐かしんだり比べてみたりしてみたい、と思ったのが大きい。何度か経験してきた大市の運営のなかで一番、苦でなかった去年。

大市会場となった名古屋古書会館は、いつもの場所なのにいつもと違う顔をしていて、やはり少し不思議な感じ。ただ、多くの見慣れた古本屋さんたちの顔や声で、地元の大市らしい安心感を得る。あれは凄いぞ、あれに入れたか、いくらになるんだろうな、等々、古本屋さんたちの声を聞きながら、ゆっくり会場を見てまわる。こんな機会でないと見られない、触れないものをじっくり手にする。とくに自分が普段はあまり出会う機会のない和本、紙ものは、純粋におもしろい。相場もあまりわからず、現段階のうちでは店でも催事でもあまり馴染まないので、見て触って学ぶばかりだけれど。

途中、3人でガストへ行き一息つきながら札を考え、ふたたび鉛筆を握りしめていくつか入札し、岐阜へ戻る。ようやく雨が止んできた空はちらりと認識しただけで、道中ほとんど寝ていた。

店に着いたのは17時半。予定より遅くなってしまい、留守番してくれていたスタッフに謝る。あまり時間もないので、事務を少しと備品の注文を進める。今日お持ちくださりお預かりになっていた店頭買取のお客様2人にお電話して、営業終了。明日はカウンターにある新入荷本を棚に入れないと、溢れそうだ。新入荷ワゴンの写真を全然アップできていないのも気にかかっている。しかし次の催事も迫っているし…ほんとうに時の流れは、人生の日々は、速くなるばかりだ。

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