日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

2月28日(火)

昨夜もまた日記を書きつつ限界になり眠る。目が覚めてはAirPodsを耳に差し直して「ミルクボーイの煩悩の塊」をスリープタイマーつきで再生して寝る、ということを何度か繰り返すうち起きる時間に。暖かくなる、というので厚着具合に悩む。

行きの道中からすでに顔面が痒い。鼻水や目の痒みももちろんあるが、花粉症でわたしがつらいのは顔の肌荒れ。そろそろ始まり出していて憂鬱になる。

古書会館に着くとさっそく、大市の出品記号のことなどでわちゃわちゃしている。なんとか収まったものの、不安が湧き起こる。太閤堂のキャパオーバーをいかに防ぐか。食い止めるか。

12時、会のみんなで昼食を囲む。今回、いつもと違う宅配弁当サービスで、老舗の駅弁屋に注文してみたが、まあ美味しくない。物価高もあるのか、かなり残念な気持ちに。大市の発送業者のことや、古書会館のトイレ工事のことなど報告がある。先日見つけてぐわーっと血が上った某有名大手の一件も、少し話題に上る。

なんとなく話がおかしいな、と思っていたら、今日の夕方から古書組合の理事会があることがわかる。聞いてない! 最近の理事会はアツいらしいが、わたしはその間ずっと待たされるのか…。

13時から開札。開封された封筒が続々と事務所に持ち込まれ、それを手書きで伝票にうつしていく。全て開封し終えたら、伝票をパソコンに入力し、販売手数料などを計算した伝票を打ち出し、それをもとに会計をする。事務担当の人手不足により、わたしは伝票書きと会計のレジを兼務していて、13時から15時過ぎくらいまでずっと、間違いがないよう集中していなくてはならない。数日かけて運び込み並べた15カーゴ分近くの本は、それなりの売上となってホッとする。

会計が終わる前から、2階の事務所で大市の目録用の写真撮影が始まる。思いがけない方がお持ちくださったりしてありがたい。16時になり理事会が始まると、1階に降りてきて撮影続行。軸物を壁に掛けたり巻いたり、わいわい楽しそう。出品を持ってきてくださったk書店さんが、みんなにコーヒーをご馳走してくださる。

撮影が終わり、ひとり、またひとりと帰宅していく。寒くなるし、暗くなるし、寂しい。ほとんど引き留めるように話し続け、ぽらんくんだけ残ってくれる。

18時過ぎにようやく理事会が終わる。終わったら終わったで、LIEBくん、フラハピさんも交えてまたひとしきりお喋りが盛り上がり始める。19時過ぎにTシャツ写真を撮り、なんとか帰路につかせる。ほんとうに太閤堂は市場が好きすぎて困る。

時間も遅くなったので、一宮でとんかつを食べて帰ることにする。コロナ前は時々来ていた店。久しぶりに来たら色々がタッチパネルになっていて、キャベツのお代わりは頼みやすくて嬉しい。が、肝心のとんかつが美味しくない。あれ、と思い、特選ロースを頼んだ太閤堂のものを一切れもらうが、こちらも、多少良い程度。そう思うと、ご飯はパサパサで固く、キャベツの千切りも芯まで入っていて分厚く固い。もう来ないな、と思いながら、悲しくなった。

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