呼吸の浅い一日だった。
ご来客、お電話、LINEやメール。ふだんと違うフィールドからのものが次々とあり、戸惑いつつもなんとか対応し続けていたら17時前になっていた。
こんな日はそういうものなのだろうけれど、対応の合間に、イベント準備で備品を買おうとしたらカードがエラーになり、アプリをアップデートしようとしたらパスワードがわからず、イベント用のGmailはまた送信がブロックされ、まったくなんなんだよもう!ということの連続。
開店前に新入荷ワゴンの本を棚に差したくらいしか、古本屋らしい仕事ができなかった一日だった。不思議なものだよなあ。古本屋の仕事しかしてないのに、本を触れない日があるなんて。
夕方前、いつも来てくださるお客様が「はい、これ、わかるでしょ」と温かい四角い包みを握らせてくださり、もちろん!とお答えして、すぐにかぶりついた御座候の美味しさが沁みた。
ヘロヘロになって帰宅し、自宅の宅配ボックスに届いていたヨドバシからの荷物を開けたら、頼んだ覚えのないフライパン一個だけが入っていた。まったくもって、そういう一日。
明日はいっぱい本に触りたいよ。
- 今日聴いたもの…Audible「地球にちりばめられて」多和田葉子(息の浅い夜にぴったり。聴くうち心が落ち着いてくる)