日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

9月3日(日)

朝礼のあと、毎月初めのミーティング。三省堂古本まつりをやり切ったあとなので、気持ちは軽い。先月、悲しいかな店売りは、酷暑に見事に敗北してしまったが、通販、市売り、そして古本まつりできちんとカバーできたのは助かった。この先のイベント予定をひとつひとつ確認していたら時間切れになって、開店。

さて今日こそイベント用の本の準備を、と思ったものの、「みとのブックフリマ」の仕事がまだ終わらない。今日ですべて終わらせたいと思い一気に進める。15時前に理事長に送信。

スーパーでキンパを買い、フリーズドライ野菜スープもつけて昼食。「やすともの いたって真剣です」を見ながら。博多華丸・大吉さん真剣トーク前編。太閤堂が荷物の出し入れでドアを開けるたびに湿った熱気がむわっと入り込んでくる。

そのまま作業場であちこちの本に手をつけながら値付け。イベント用にと思っていた絵本は、渋くて良いものが多くて手が止まり捗らない。19時になんとかキリをつけてドアを開けると、しっかり真っ暗。どんどん秋になっていくのだなあ、と、寂しい。

f:id:tsurezuresha-diary:20230904011955j:image昨日、太閤堂が買取先の中津川で買ってきてくれた五平餅。東濃の五平餅はやっぱり美味しい。

家で夕食後、「円頓寺 本のさんぽみち」冊子編集チームの作業。ここまで三夜やってみて、ようやくいろいろと馴染んできた感じ。直接的には面識のない著者の先生の原稿や、法文という明確な正解のあるものの校正をしていた会社員時代と違い、名前も顔もわかる方々の原稿を確認するのは、楽しいけれど、むずかしいものだと感じる。校正者という仕事の大変さ、デリケートさ、について思いを馳せる。

  • 今日聴いたもの…ハライチのターン+アフタートーク

…ここのところ妙に、芸人たちが「芸人(芸能人)ではお金は稼げない」ということを言うのを耳にする。テレビに出ているだけでは稼げない、とも。一般人にとっては〈夢のある〉職業のはずなのに、みんな揃って(金銭的な意味での)夢の無さについて話し、それでもこの仕事が楽しくて好きだから頑張る、というところまで話す。それではまるで古本屋のような自営業者と同じだ。そうした発言は、彼らを身近に感じるようにも思うし、少し切なくも思う。もちろん、見えている「夢」のスケールはまったく違うのだけれど。