日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

3月4日(土)

少し早く行こう、と少し早く起きたのに、弁当を作ったあとコーヒーをハンドドリップする余裕を見せてしまったため、わたしはほぼいつも通りの時間に着。

今日明日はまちのあちこちでイベントが開催されるらしい。柳ヶ瀬につくっていた高層マンション兼施設も、リニューアルした金公園もオープン。とはいえ、いろいろな意味で近くて遠く、あまり詳しいことはわからない。暖かくなったし、人がまちに出てくれて、ついでに立ち寄ってくれればいいな、と思う。

昨日よりはよくなった気がする腰を庇いつつ、週末恒例の除籍本を並べる。倉庫から持ってこられたのがたまたまこれで、と、フィヒテなど巨大な本ばかりを渡され、棚に立てられず横倒しながら、ちょっとブツブツ言う。開店後すぐ、いつものお客様がほとんど全部を持ってこられて棚が空っぽに。

店内の棚、とくに絵本と暮らしの本(レシピや手芸、家事、道具、エッセイなど)の棚の寂しさが目立っているので、せっせと値札をつくる。今日はアルバイトさんが多いので、値札をどんどん貼ってもらえて助かる。

柳ヶ瀬での映画鑑賞前に本をお持ちくださるいつものお客様、古美術商の方が遺された本を車でお持ちくださったお客様と、順に対応と査定をしているうちに14時に。作業場で弁当を食べつつ「本日はダイアンなりシーズン2」を観る。半分観たところで、さとうゆうすけさんがご来店と連絡あり、店に戻る。

さとうさんがお持ちくださった本をお買取させていただき、お取置きされていた本を買ってくださる。東京のギャラリーでの個展も成功裡に終わられたとお聞きし、嬉しくなる。初めてお会いした日から、着実に一歩ずつ先に進まれるさとうさん。

作業場に戻り、宅配買取の査定。以前店に立ち寄ってくださった際に、ご自身のご蔵書を送っていいですか、と仰ってくださったお客様からお預かりしているもの。多くの古本屋がある地域の方なのに、わざわざ手間をかけ送っていただけて本当にありがたい。大手のように広告は出せないし、微妙な地方のふつうの古本屋ではメディアに載ることもない。それでもうちに偶然辿り着いて、気に入ってくださり、本をお譲りくださる方に出会うことが増えてきているのがとても嬉しい。信頼される、ほんとうの「まちの古本屋」でありたい。

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  • 今日観たもの…本日はダイアンなりシーズン2 途中まで(ちょっとマイナーチェンジ?「名言」なくなってる。前回より面白い)
  • 今日聴いたもの…空気階段の踊り場+アフタートーク(単独公演、名古屋あり!水曜は定休日です!行ってみたいな…でも倍率も転売も凄そう)、又吉直樹の芸人と出囃子(チョコプラ回、又吉もチョコプラもリラックスしていて楽しく聞けた。チョコプラのネアカ感すごいな)、シソンヌの"ばばあの罠"(なんじゃこのタイトル!と思って聴いてみたけど、うーん今のところ今ひとつハマらず、途中まで)