日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

1月21日(日)

朝礼のあと、とにかく早くカタをつけたくて、昨日の労務書類を見直し、手直し。今年がうるう年なので計算に気をつけるよう社労士さんに言われていたのを思い出して再計算。印刷してスタッフにサインをもらう。あとは明日、労働基準監督署へ持っていくだけだ。とにかくほっとする。

一息つけたので、落ち着いてひとつずつ事務をこなす。ほんとうに事務は手強い。嫌いじゃないし、ひとつひとつは小さな単純作業なのに、気づくと膨大な量になっていて苦しめてくる。こんなとき、事務を手伝ってくれていた産休中のスタッフさんの不在をしみじみ感じる。

先日取材を受けた新聞社の記者さんご来店。原稿を持ってきて見せてくださる。文学好きな記者さんらしからぬ誤字など見つけてしまい、おずおず指摘。「それにしても、古本屋さんでこの賑わいって、ほんとうに珍しい光景ですよねえ。すごいなあ」と、柳ヶ瀬サンビルの影響もあって賑わう店内を見渡しながらおっしゃる。「ほんと素晴らしいことですよね!」と、古本屋好きでもある記者さんが言ってくださるので、謙遜しつつも嬉しくなる。小さなお子さんから本気の古書ファンまで、とにかくいろいろな方に、思い思いに本を楽しんでもらえたらなによりなのだ。

記者さんと話していると「深谷さん」とレジで声がする。見ると、手紙社のkさんだった。初期の東京蚤の市でお世話になった方で、今回は新しいイベントのための視察という。一緒に来られたおふたりにもご挨拶をする。

スーパーへ行き、お昼と一緒に夕飯の支度も買う。ほとんどのレジがセルフに変わり、レジを通しながらよく話しかけてくれたおばさんは見張り係になってしまっていて寂しい。帰るときにちらっと会釈する。納豆巻きとかぼちゃの煮物、ヨーグルト。お腹を警戒。TVerで「有吉クイズ」人生ゲームづくり回を見ながら。

作業場で本の仕分けを進める。以前よく来てくれた、ご近所に住んでいたおばあちゃんから買い取った文庫の山に当たる。京都と美味しいものと社会情勢の本が好きだった。旧店舗の頃、岐阜高島屋の買い物帰りに、よくおやつを差し入れしてくださり、一緒に食べていた。京都旅行のお話をよく聞いた。あなたの赤ちゃんの顔が見たいわあ、と言っていた。年齢もほとんど同じで、いつも祖母のように思っていた。一緒に暮らされていたご主人が亡くなり、近くの施設に入居されるためご自宅の本を引き取りに行った。また遊びにきてね、待ってるね、と話したけれど、引っ越しが忙しくて心ここに在らずな感じがした。寂しかったけど、こうして鈍くなっていくことで、人は悲しみや苦しみから逃れられるようになるんだよな、と、思った。いろいろなお客様との日々のなかで、それに気づき、納得し、救いのように思うようになった。わたしの祖母には先週会いました。Tさんも、元気に暮らしてくださっていたらいいな。

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  • 昨日今日で聴いたもの…銀シャリのおむすびラジオ(「〜な旨」を「〜なウマ!」と読んだ鰻)、ダイアンのラジオさん(放送日を1週間勘違いしていて聞き逃すところだった!今回トークのテンポよくていい感じだった。スーマラ武智、アクが抜けたようでトーク楽しい。ギャロップ林は、結婚(カメラマンであり表にも出る奥さん)で価値観変わったんじゃないかな。セカンド優勝も重なって、自己肯定感が高くなったとしたら、ダイアンのあのイジリはもう要らないのだろう。)、さまぁ〜ずのサマラジ(作業場で。単純な仕事しながら聞くのにちょうどいいテンション)