日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

12月23日(土)

また書きかけで寝てしまう日々。

あと3日で、古本屋人生で一番長く取ることにした冬休み。決めた時からずっと「長すぎるんじゃ」と、いろいろな観点からどこか気になったりしていたのだけど、のんびり過ごせることを楽しみにしてることに気づく。とにかく本を読みたい。

昨日なんとか作り終えた給与明細を再確認しながら、振込予約手続きをしていく。封筒に、給与明細と一緒に年末調整の結果と、源泉徴収票も入れて、名前を手書きする。全員分を手作業なので、そこそこ時間がかかる。そして何より間違えないよう集中して作業していくので、どっと疲れる。ただ、この仕事は、誰かに代わってもらうことはできないもの。

一段落したしコンビニへ行こうか、と思った途端に買取持込が重なる。直前に、インテリア用の洋書がほしいとおっしゃるお客様のために倉庫から持ってきてもらったバナナ箱三つがレジ前にあって手狭、そんなときに限って、大判のお持ち込みが続く。大判、さらにセットものとなると、買った時の値段・定価と、いまの相場・売値の乖離が激しくて、がっかりされることも多く、申し訳ない。お互い無理をしないために、お持ち帰りいただくこともある。

お持込くださったご年配のお客様が、買取台帳を書かれながら「このあたりは本屋も、店も、どんどん無くなるねえ。もうこの辺もダメだねえ」と大声でおっしゃる。悪気もない素朴な感想なのだとわかっていても、この手の発言にはいつもピリッとしてしまう。数年前だったら「そんなことないですけどね」と笑顔で返してしまってたな。

30分くらいの間にいろいろあってぐったりして、コンビニへ。太閤堂にいつものカレーパンを買うか、とレジに近づくと、ホットスナックのケースがチキンに占領されている。忘れてた、そうか、そういう日か。弁当コーナーへ行くと、半分がクリスマスケーキの箱で埋まっている。もちろんデザートコーナーも箱だらけ。まだこんなにクリスマス商戦やってたんだと、少し感慨深くなる。そそくさと、おにぎりとひじきと太閤堂にホットドッグを買って帰る。昼休みの心のオアシス、ダイアンの番組がTver不調でエラーになり続けて見られず、なんだか調子が狂う。仕方なく、ダイアン公式YouTubeの古い回を再度見ながら食べる。

そのまま作業場でイベント用の本選びと値付け。スタッフさんが一度仕分けしてくれている本の山を、イベント用、店用等に仕分けしながら値段をつけ、作業指示も本に挟み込む。アルバイトさんが指示に従って値札をつくり、本を拭き、カバーをかける等の手入れを終えて商品化してくれる。今やこの分担なくして徒然舎はまわっていかない。ほんとうにありがたいことだと、しみじみ思う。

今日が年内最後の出勤のアルバイトさんに、給与明細と、ささやかなプレゼントをお渡ししてご挨拶する。「また来年も、よろしくお願いします」と言ってくださる言葉が、すごく沁みた。

この寒さだし年の瀬だし、あまり期待していなかったけれど、レジを締めてみれば売り上げも目標達成できていて、ホッとする。年内営業はあと2日。

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  • 今日聴いたもの…ミルクボーイの煩悩の塊(やっぱり内海駒場じゃないと違うんだよなあ。コーナーのために博多に行った駒場さんの反省、素朴で根の優しい感じが出ていたな)、ダイアンのラジオさん(もったいなくて残しておいた、radikoの後半分だけ。時間が長いのはやっぱり嬉しいけど、いつの間にか「TOKYO STYLE」のほうが内輪すぎず愚痴っぽくなくていいなあと思うようになってしまった)、さまぁ〜ずのサマラジ(聞き込んでくると、やっぱり、おじさんの良くない部分・今時だとアウトな部分がチラチラ見えて危なっかしい時とかあって気になってしまうこともある)