日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

12月17日(日)

溜まりに溜まった洗濯物を畳んでいたら遅くなってしまった。今日の日記は書き終えられるかな。

家を出たら顔に冬を感じた。そうかやっぱり来たのか。さっきまで雪だったものも、時々降ってくる。柳ヶ瀬や金公園ではサンビルもある日だけど、出店者さんはさぞ寒かろう。

お客様もさぞ少なかろう、と思って店を開けたが、静かに断続的ににご来店があり嬉しい。

そういえば、早くやってほしいと税理士さんに言われていたのだった、と思い出し、給与計算に手をつける。11月末日に関西蚤の市が入っているので、みんなの出張日当の処理もあったりして手間がかかり、気づけば15時近くになってしまった。朝から名古屋に出張買取に行っていた太閤堂も帰ってきた。

コンビニに昼食を買いに出るも食べたいものが思いつかなかったが、昨夜見た「72時間」の24時間営業の中華料理屋を思い出し、冷凍チャーハンを買う。太閤堂にはいつものカレーパン。ホットコーヒーラージ軽め、なるべく冷えないようにと早歩きで戻る。あたためておいた作業場で「本日はダイアンなり シーズン2」見ながら、袋ごとチンしたチャーハンを食べる。

なにせ後1週間しか営業日がないことに焦り始めていて、早々に食べ終えて作業を始める。「さまぁ〜ずのサマラジ」「#むかいの喋り方」を流しつつ、文庫の仕分けと値付け。年明けのイベント用に版元品切の文庫をもっと作らないと。2コンテナ分くらい作業し、店用の値札もつくり、コンテナを積み替えて平台車をあけたりして、18時過ぎに店に戻る。

レジを締めてみれば、思っていたよりはご来店がありほっとする。また店頭の難しい季節になってくるけれど、がんばらないとな。

終業後、合間合間に悩みながら書いてきた来春のイベントへのお誘いメールを、太閤堂にも確認してもらって、もう一度読んで確認してから、やっとのことで送信する。新しいことを始めるのは、楽しみでわくわくする一方で、さまざまな責任や負担を思うと気が重い。年齢を重ね、体力も衰え、(これまで以上に)物事を慎重に考えてしまうようになってきて、ここで今また新しい一歩、というのは、そもそも心配性で不安症の自分にはしんどい。でも、それでも、いま始めなければ、自分が始めなければ、しばらくは何も始まらないであろうことを日に日に強く感じるようになっているからこそ、いま、動くしかない。それは自分たちの未来のためであり、またひとつターニングポイントを迎えているように思う「本」というものにとっての未来へ少しでも前向きな一歩になれば、という気持ちでもある。

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