なんとか目覚めたものの身体が重く、ぎりぎりまで寝たままで過ごす。休みたいけれど今日は搬入がある。今週は休みなしかあ、と、思うとちょっとつらい。
爆笑問題・太田さんの番組で、新幹線ホームのきしめん住よしを特集するというツイートを見て食べたくなり、起きて冷凍きしめんを作って食べる。賞味期限が切れていた味付き油揚げものせる。久しぶりで美味しい。
15時に出発。わたしが一方的に、さっきまで聞いていたラジオのことやそれを聞いて思ったことを話したり、FMから流れてくる安全地帯とか中島美嘉とかを口ずさんだり、居眠りしたりしているうちに、知立に着く。
レジの方にご挨拶をして設営開始。新年最初の即売は、ここ数年ずっと正文館書店知立八ツ田店さんでさせていただいている。今回は、持ってきた本のラインナップがいつもと違うため、レイアウトに悩む。考えては手を動かし、なんとか最善の陳列になるよう、手持ちの木箱などで工夫していく。陳列はおもしろい作業ではあるのだけれど、これ、というものが見えてくるまでは、ときに絶望しそうになるくらい苦しむ。昨年の三省堂書店での古本まつりや、手紙社さんの蚤の市など、売り場が大きくなればなるほどプレッシャーは大きく、眠れない夜もあったりする。
なんとか1時間半ほどで陳列を終える。もともと疲れが残っているところに目と頭を使ったので結構ぐったりしてしまっていた。せっかくだから本を見たい、と、太閤堂がレジカゴを手にとったので、少し店内を見てまわる。夕方の時間、小学校低学年くらいのお子さん連れのお母さんが目に留まる。仕事帰りらしい男性も次々入ってくる。高校生男子が自転車で乗りつけ、わいわいしながら問題集コーナーへ行きあれこれ言い合っているのを見て嬉しくなる。ああ、大きい本屋さんって、ほんとわくわくする場所だったよなあ。10代の頃の自分を、自転車で通った田舎なりに大きくてがんばっていた本屋をいくつも思い出す。ほんとうに楽しくて、大好きだったなあ。そんな本屋さんがまだここにはあって、近所の皆さんが羨ましい。
トイレに貼ってあったチラシ。内容もデザインも優しくて胸いっぱいになる
太閤堂が若い頃に通った思い出の味だという「ラーメン福」。市場で名古屋に行く火曜は定休日のせいでずっと行けずにいたが、知立に支店があるとわかり帰りに寄る。ピカピカででっかいその支店は、平日というのにかなり混んでいた。広いのにカウンター席しかないのは、ホール係をなくして効率を良くしているのだろう。メニュー数も少ないので回転は速く、苦になるほどには並ばずに済んだ。
そのラーメンは、背脂やアクを切りながら丼に注がれるスープの様子から想像していたものよりだいぶあっさりしていて、ジャンクな舌は拍子抜けするほどだった。大量のもやしには味付けがなく、途中でラーメンタレの存在に気づいてかけてみたらいい感じ。さらにスタミナ辛子なる赤ダレを入れたらジャンクさが増し箸が進んだ。途中、満腹の気配があったが、なんとか完食できたのが嬉しかった。よかった、まだラーメン食べられる胃だった。会社員時代、ラーメン同好会、なんてやってたのになあ。
カウンター席の丸椅子なのに小さいお子さん連れも多かったのが印象的。店も小さな丼やフォークを用意していて、好意的に受け入れている感じ。隣のお母さんは「ラーメンはもやし半分麺固め、特製のチャーシューは並肉で」とスラスラ注文するほど常連らしい。この子たちの舌にこのラーメンの味は刻まれて、大きくなったら常連になるんだろうな。