日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

4月6日(木)

小雨で薄暗い、徒然舎的には週初めの木曜。今日からしばらく太閤堂のいない店。

朝礼のあと、今日もしかしたら領収書の印紙が必要かも、とスタッフBさんが気づいてくれて、慌てて郵便局へ。屋号で届かず返送されてきた目録も掴んでいく。「郵便の翌日配達は、やめたのでー」という言葉が「ほんとうは着いているけど敢えて配らない」的なニュアンスに聞こえてモヤっとしつつ、レターパックで再送。セブンイレブンでホットコーヒーラージ軽め。

急いで戻ったつもりが開店時間を過ぎていて焦る。持込買取の対応などしつつ仕事をこなしていると、アポイントのお客様がご来店。来日するタイミングで本を見たい、と、わざわざ足を運んでくださった海外の方。取置きの本をお渡しすると、手にとって状態を確認されて、サッと、お買い求めくださった。…それにしても。昔習ったフランス語はおろか、英語すら全然口にできない。お客様が話されていることは、単語単語でなんとなくわかるのだけれど、こちらの気持ちを伝えられないもどかしさ!太閤堂が好きな作家のものを、わざわざヨーロッパから岐阜に足を運んで買いに来てくれた、この嬉しさを、もっと伝えたいのに!語学、というより、(スタッフの前でも)恥ずかしがらずに話してみる度胸が、足りない。カッコつけてるってことか、と思うと、なんとも情けない…

変な汗を大量にかきながら対応し続け、店内をご覧になりたいと言われてお客様からいったん離れたタイミングで、店長にお客様が、と呼ばれてレジに戻ると、思いがけない方がそこに。そんなに何度もお会いしたわけじゃないけれど、とても大好きな方。変わらない、その優しい笑顔を久しぶりに見られて、ぶわっと、込み上げてきた。嬉しくて嬉しくて、とめどなく取り留めなく言葉を発していたら、海外のお客様が用ありげにこちらをご覧になっていて、うわああ、となってしまう。久しぶりに会えたのに、なんともあっけないお別れ。でも、岐阜にさえ来てくださったのだもの、きっとまた東京で会えるんだ、と思えた。

そうこうする間に、ご近所のお店から素敵なお裾分けをいただいてしまった。なんでこんなスペシャルイベントが、1時間弱の間にまとめて起こるのだ。もったいない。月に一度くらいでいい。

その後も店頭買取や買取相談のお電話に対応したり、備品が次々到着したり、太閤堂からの連絡で大市会のフォローをしたり、15時頃までバタバタし続けたせいで、気持ちのアワアワがなかなか鎮まらない。アワアワな気持ちのまま冷凍パスタと、昨日買った成城石井のキャロットラペをあっという間に食べ終えてしまうと、なんだか胃が少し痛い。

閉店まで、値札づくりを進める。週末に「日本の古本屋」が止まるので、出品中のものを優先的に処理していきたい。帰りの会に太閤堂は間に合わなかった。

わかりやすく胃が痛くなり、帰りにスーパーに寄って夕飯はきしめんと茶碗蒸しにする。千中会メンバーも、それぞれにいろいろすり減らしている気がする。あと1週間、みんななんとかもちますように。

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  • 今日観たもの…本日はダイアンなりシーズン2(途中まで)、水曜日のダウンタウン(テレビに出てきたもの食べる説、こんなにテレビって食べてるんだ!というのが面白い。あとすぐ料理作る人がすごい)
  • 今日聴いたもの…空気階段の踊り場 先週のアフタートーク(カネカリダウトの一般人の“声で顔が想像できる“感、岡野のデートエピソードはいつもいいな)