日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

1月8日(月) The Long and Winding Road

手が届くかどうかもわからない夢を、追っている最中は、苦しいばかりだったよな、あの頃は本当に毎日つらかったんだった、将来が見えなさすぎて泣いてばかりいたんだった、と、10年ちょっと前の感情を思い出す夢を見て目覚めた。ため息が出た。

M-1のあれこれとか、ランジャタイの配信動画とか、年末年始にかけて、とくに年始から、現実から逃避するように見ていたせいで、夢を追いかける最中の彼らをどこか羨ましく思い、人生を賭けるひりひりした日々が輝いているように見えてしまっていたけれど、いや違う、当の本人はつらい、本当にしんどいのかもしれないのだった。

なんでもないところから始まって、少しずつ力がついて、お金をもらえるようになって、やっとごはんが食べられるようになって、「明日の仕事」というものがあるようになって、当面お金を心配せずに仕事自体に集中すればよくなる、仕事を楽しめるところまでくる。その道のりの困難さ。The Long and Winding Road

喉元過ぎると熱さを忘れ、無意識で懐かしみ、青春の1ページとして消費してしまうようになってしまうのだなあと悲しくなった。いやな歳の取り方だ。年金の免除申請に行った窓口で泣いた日を忘れるな、自分。漫然と今に甘えるな。やれること、やるべきことを、お前はまだ全然やれていない。

 

朝礼のあと、市場へ向かう太閤堂とスタッフを見送り、木曜のミーティング準備。先月の売上を出し、資料をつくる。年末年始を休んでいたせいで手付かずなことに気づき、同時進行で注文書や領収書などの月末月初の処理なども。

それにしても寒い。お腹が空いてきたら指が冷え固まってキーボードが打てなくなってきたので、ドラッグストアへ行き高たんぱくカップヌードルを買い、昨日買っておいたゆで卵と一緒に食べる。クールポコがゲストの「ナイツ ザ・ラジオショー」を聴きながら(アンガールズ田中が「せんbar」の文句言ってたよなあ)。作業場のWi-Fiが調子悪く、あれこれ直すのに手間取って、「本日はダイアンなり」を見る時間がなかった。

作業場で文庫を仕分け。ひとコンテナが終わったあたりで、市場から戻ると連絡がある。調子の悪いレジのQRコードリーダーをあれこれやっているうちに太閤堂たちが戻ってくる。夕方上がりのアルバイトさんたちを見送ってから倉庫へ。水曜に搬入の正文館書店知立八ツ田店での古書フェア用の本を積み込む。終礼後、毎週恒例の現金在高チェック。なんだかんだで手間がかかるため、月曜はいつも20時過ぎまでお金を数えている。疲れたのでなか卯で念願のいくら丼。美味しかった。嬉しかった。でもちょっとお腹はこわした。

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  • 今日聴いたもの…少しずついろいろ聴いた日=ハライチのターン アフタートーク三四郎オールナイトニッポン0(年末分の頭をPodcastで。たまに聞くとやっぱり小宮はトークおもしろいなあと思う)、令和ロマンのオールナイトニッポン銀シャリPodcastM-1トークを面白がってる。しかしやっぱり彼らの感じは、なんというかひとつ時代が新しくなったなあという感じ、世代交代感がある)、ほら!ここがオズワルドさんち(リアタイしたもう中ゲスト回、聴き逃した冒頭だけ。期待して聴いてハマらないことが多かったけど、今回は面白かったなあ)