日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

1月7日(日)

仕事初めの朝。調子はあんまりいい感じではない。早朝に目覚めてしまってから二度寝にも失敗した。外も曇り。それでも今日は少し早めに店に着けるよう支度をする。おそるおそる買った、メゾンカイザーの、ごぼうと胡椒のバゲットが予想以上に美味しい。

店に着くと次々にスタッフさんたちが出勤し、新年の挨拶を交わす。複雑な思いが胸を離れないので、晴れやかに「明けましておめでとうございます」と言いづらいのが悲しい。

重ための心を抱えつつも、朝礼のあとは毎年恒例の、金神社への初詣へ向かう。元旦早々からロープウェイで金華山に登ったというスタッフさん。登山はしてないですから全然です、と笑うが、元旦に山に行こう、と思いつく明るい健全さが彼女らしくていいなと思う。金神社はいつも以上に賑わっていて、コロナ明けだから?とも思うが、そういえば日曜だからか。キッチンカーも出ていたりして、天気も良くてよい雰囲気。いろいろを思い、思い切って賽銭に500円玉を投げる。金の鳥居の前で、通りすがりの方に集合写真を撮っていただく。この、通りすがりの方に頼む、というのも毎年恒例で、じつはこれが結構楽しみだったりする。

f:id:tsurezuresha-diary:20240108001156j:image

開店前に、しめ飾りと一緒にお願いしていたお正月の花をpuharaさんが配達してくださる。ものすごく豪華で、カウンターに置いたらレコード大賞の司会者みたいになった。蕾もたくさんあって、咲いていくのが楽しみ。ひとつひとつの花を見ているうち、少しずつ気持ちが上向く。花ってすごいな、と思う。

開店作業ののち、太閤堂と倉庫へ。あたたかくしてはきたものの、どんどん冷えてくる。水曜日に搬入するイベントの本を最終チェックしていると、本のジャンルが偏ってしまっていることが気になってくる。急に焦ってしまい、せっせと本を漁る。途中、ローソンの和風ツナおにぎりとからあげくんチーズで昼食。

15時、わたしは店に戻してもらい、太閤堂は市場へ。倉庫から持ってきた値札づくりをスタッフさんにお願いして、わたしは作業場の本を仕分け。年末に工事が完成したらしいお隣の居抜き居酒屋さんは、ご親類が来られているのか、小さいお子さんたちが叫び続けている。そのうちに朗々とした歌声も響いてくる。歌詞もしっかり聞こえているが、なんの歌かはわからない。90超えたおじいちゃんがやられていた頃のお店からは、昼過ぎから昭和歌謡が聞こえて、16時頃に開店して19時には閉店していた。筒抜けの壁の向こうの様子がガラリと変わってしまったのをしみじみ感じて寂しくなる。

 

  • 今日観たもの…ドキュメント72時間(奥様が闘病中の同年代ご夫婦の会話が忘れられない…「そんなこと言ったら私死んじゃうみたいじゃない!死んじゃうんだけど」「みんないつか死ぬよ」…何度もされてる会話なのだろうな、と思ってしまう)、NHKスペシャル 世界に響く歌 ~日韓POPS新時代(ショービジネス、音楽業界、ドス黒い部分が多々あるだろうけれど、そこでサバイブして輝くアイドルたちは物凄いなあと、「アイドル」口ずさみつつ、改めて。)
  • 今日聴いたもの…ダイアンのTOKYO STYLE(触れざるを得ない震災の話題で重くなった空気を「餅」の話題で明るくさせていく津田がすごいなあと思った。ありがとうなあ)、ハライチのターン+アフタートーク(時空の歪み放送。それにしてもこの番組は期間限定スポンサーがよくつくなあ)、アンガールズのジャンピン