日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

西武池袋の日々 8月16日(水)

陳列で疲れ切っていても、脳も疲れすぎていて眠りは浅い。おまけに今日は絶対に遅刻できない7時起きとなれば。

初参加の人は必ず参加しなければならない研修のため、8時に従業員入口へ向かう。昨日教えてもらった場所に果たしてたどり着けるのか。7時45分、もちろんシャッターの閉まった西武ギャラリー入口前を通ると、既に数人が並んでいる。スタッフより前にお客さんが。開店前に並ばれる方への案内貼り紙がいくつもあるのは気になっていたが、こんなに早く来られるとは。

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右往左往しつつなんとか入口を見つけ、にわとり文庫さんと無事合流する。もたもたと入館証の手続きをするうち、同じような人たちが周りにいることに気づいたら、みんな古本屋だった。ほっとして皆さんと研修会場へ向かう。西武そごうクオリティの研修DVDはとても厳しく、レジ応対のセリフは一度では絶対覚えられないものだった。トラブル発生時の曲と放送内容だけメモする。

売り場には、静かな緊張感が漂っていた。三省堂の担当者さん、うさぎ書林さんの挨拶のあと、新規参加店として皆さんにご挨拶をした。屋号とお顔が合わない方も多いなか、小さくなってレジ当番につく。時間より少し早く開場すると、一気に、静かな熱とともに、お客様がなだれ込んでこられた。これでも、ワゴンの数を減らして通路が広くなったし、穏やかになったんですよー、と皆さんは言う。レジ前にはディズニーランドのアトラクション乗り場のようにロープが張られている。30分ほどそのお客様たちを眺めているうちに、そのロープの間をお客様が流れ込みはじめ、あっという間に大行列になっていった。

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初めてで不慣れで、なんて言っていられない勢いでお客様の波は寄せ、動き回って手を挙げて値札を剥がし続けているのと、レジを打つ三省堂さんにちょっと叱られたりするのとで、嫌な汗をだくだくかきながら、最初のレジ当番1時間半を終える。

バックヤードで抜け殻になりかけていると、社食を案内しますよ、と古本屋の皆さんが声をかけてくださり、階段を上りエレベーターを上り謎の扉を開けたりしながら到着。皆さんの様子を見よう見まねでnanacoにチャージし、日替わりセットAを注文する。皆さんのペースに合わせられるよう急いで食べ、隣の喫茶コーナーでコーヒーを買う流れもご一緒する。(この流れを標準として身につけたので、期間中ほぼ毎日、休憩時間はこんな感じで過ごした)。

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その後3回のレジ当番があったが、合間に社食の隣にあるセブンイレブンリポビタンDを補給しつつ、なんとか乗り切る。疲れてはいるものの、とにかく忙しいので、疲れを感じる隙もないのがありがたい。
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20時に閉場。やり切った、乗り切った、疲れ切った。