日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

2月13日(土) 「忙しい」古本屋

暖かさに誘われ、入れ替わり立ち替わりご来店くださるお客様の波。とにかく嬉しい。胸がいっぱいになる。けれどその一方で、レジを打ちながら、心の端で、早く本を値付けしないと!棚に並べないと!という焦りがどんどん膨らんでいく。

レジを打ち、紙袋に詰め、またレジを打ち、お問合せに答え、持ち込まれた本を査定し、拭いて検品して値段をつけ、値札用のエクセルに打ち込む、レジを打つ。13時半から17時までだけの店番だったけれど、慌ただしさと焦る気持ちで心臓がバクバクしてしまい、交代したらどっと疲れてしまった。

せっかく古本屋だというのに、マイペースで店番したり、じっくりと本に向き合ったりできないなんて(ぜんぜん羨ましくない)…と、言われるのかもなあ、と、こんな時によく思う。とはいえこれがわたしの選んだ「まちの古本屋」としての楽しさだし、幸せなのだから、気持ちが揺らぐことは無いけれど。

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夜、東北地方を中心に大きな地震。当然、10 年前を思い出す。