日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

7月14日(金)

ゆで卵を作ったりしていつものように支度していたら出発がぎりぎりになってしまった。殻を剥きやすくする穴を開け損なって一つ割ってしまい、片付けに手間取ったのが悔やまれる。速足で店に向かいながら、ふと、ちょっと走ってみるかな、と思う。いつも通りカバンは重いが、 斜めがけすれば大丈夫そう。走りだす。お、意外と走れる。お、まだ、しんどくなってこない。ほんの数分のことだったけれど、妙に嬉しかった。ひと月以上続けているボクシングゲームで、少しは体力がついてきたような感じ。

太閤堂は朝から高山に行っている。14時まで店番が新人アルバイトさんなので店で仕事。カウンター上の絵本を棚に差し、郷土史コーナーに手を入れる。持ち込み買い取りも少し。週末の商店街イベントのポスターを持ってきていただく。ちょうど定休日にやっていたAmazonプライムデーに買ったものが続々届く。屋外用扇風機も。冷蔵庫も。かき氷機も。

新人アルバイトさんと社員Aさんの店番タイムになったので銀行へ。五千円の新札に両替。セブンで新しいアイスコーヒーが始まっていたので買う、が、店に着く頃にはだいぶ氷が溶けてしまっている。やっぱり暑い。昼、グラタンとゆで卵食べつつ「本日はダイアンなりシーズン2」。マジック作家さん、おもしろい。

そのまま作業場で催事の商品作り。豆本に手をつける。売り慣れないものなので値付けが難しく、売れるイメージも湧きづらいのが悩ましい。

そういえば、産休に入った社員Bさんのパソコンが重すぎて使い物にならないとのことだったな、と思い出し、思い切ってパソコン販売会社の法人担当窓口に電話してみる。はきはきとわかりやすく説明してもらえて頼もしい。この辺りに詳しい税理士さんにもLINEで尋ねていくうち、不安がなくなってくる。窓口営業時間ぎりぎりで見積りを送ってもらう。あとは注文するだけ。「決める」「買う」のがとにかく苦手なわたしにしては、頑張ったほうだ。

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とにかく先月のようになってしまわないように、日々あれこれ努力している。少しずつ少しずつ、陥ったあの感じから遠ざかっている、逃げられている感触はある。この先まだしばらく、年単位で、逃げ続けていかなくてはならないことに嫌気はさすけれど、これまでの人生ではトライしたことのない、健やかにあるべく努力するという生活が、自分をどう変えていくのかという前向きな興味はある。ひとまず、また文章を書いてみようかなと思えただけでも、一歩。