日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

5月13日(土)

昨日たぎった血がまだふつふつしているのを感じつつも、穏やかに始まる一日。

開店前、月に一度のミーティング。スタッフの産休がいよいよ迫り、引き継ぎ状況を確認したり、不安なことを聞いてみたりするも、なんとなく一番不安がっているのは自分なのかもという感想をもつ。迷っていること、決めかねていることについても、スタッフはみな忌憚ない意見をぶつけてくれる。小さなことに気持ちを乱されてる場合じゃないなと思い直す。前を向かなきゃな。大市会の売上も確定し、一息つく時間も終わった。続いていく日々のなかで、また次へ、新しい目標をもって、一歩ずつ歩んでいこう、と話す。

崩れるという天気予報を嘆いていたが、結果14時過ぎまでなんとか降らず、除籍本100均も常連さんに買っていただくことができた(洋書のディルタイ著作集を入手できたことをいたく喜んでくださり、「絶対に全部読みます!」と言っていただいた)。

値札づくりが一段落して、公費書類へ押印を終えたところで、お昼。昼食はいつもだいたい15時頃になる。作業場で弁当を食べつつ「本日はダイアンなり シーズン2」を続きから。兄弟で25年やってこられたというアメリカ雑貨のネットショップ、在庫置き場がエレクターできれいに整理されていて感心する。やはりそういうところだよな、と思う。

夕方、倉庫へ出掛けて月末に迫ったBOOKDAYとやまの準備を始める。ほんとうに久しぶりの出張出店なので、準備の勘が鈍っているのを感じる。ストック分から、このイベント向きのものを選びながら箱詰め。絵本など、値付けし直しのものを積み込んで持ち帰る。

暗くなるにつれ時折強くなる雨のなか、それでもお客さまは途切れることなく、売上も悪くはない一日になった。そうした一つ一つに励まされ、なんとかここまできたのだ。

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