日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

3月25日(土)

小雨の降る残念な週末。今日明日とスタッフさんが1人有休なのでわたしも店番に入る。まずは新入荷ワゴンの棚入れ。減りが気になっていた暮らし棚の本を中心に補充。「書物の王国」シリーズは存在感がいい。

終わって、2階事務所へ行き、アルバイトさんが黙々と働いてくれている横で仕分け作業。事務所では曜日時間を問わずNHK FMを流していて、今日はシティポップのカバー特集?らしい。「パレード」や「すみれ September Love」なんかを自然と口ずさんでしまいつつ手を動かす。小さな音のラジオと古本屋仕事は似合う。

そろそろお昼をとって店番に備えよう、と思ったら店頭買取が持ち込まれるという、あるあるが発生。1時間だけ店番をまた替わってもらいお昼。作業場で「本日はダイアンなりシーズン2」を観ながら弁当を食べ、小雨のなかをセブンイレブンへ。ホットコーヒーラージ軽め。

店番しつつ値付け。お客様の出入りは多いけれど、本目当て当店目当てというよりは、お出かけの中で立ち寄られた方が多めで、なんとなくそわそわした方が多い印象。あ、そりゃあそうか、もう桜が咲いているんだった!

夕方、小腹が空いて、助っ人に来てくれている元アルバイトさんの博多土産、通りもんをいただく。皮の薄さに驚きつつ、ペロリと。

店番を再び替わって作業場で仕分け。なんとか次の火曜の市場に出したい。なんだか足が疲れてきて、座ってちまちまやり始めた頃に、名古屋の市場から太閤堂が帰ってくる。近しく感じていた方たちが次々亡くなってしまい、ここのところ目に見えて元気がない。そんななか、気の詰まる大市の準備を進めなくてはならない状況にある。わたしも、暗い気持ちは、いくらでも胸をよぎる。心はヨレヨレにもなる。ただ今は、目の前の大仕事をやり遂げるため、その悲しみには敢えて寄り添わず、なるべく腹に力を入れて笑って、なるべく顔を上げて前を向いて、なるべく栄養のあるご飯をつくるしかない。

 

苦しかったり悩んでいたりすることを日記に書くべきか、いつも迷う。お客様が、スタッフたちが、さらには将来のスタッフ希望の方が、それを読んだら、うげっ、と感じ、避けられてしまうのではないか、と、怖い。本を書いたりテレビで喋ったりする有名社長たちの下で働いている人たちはどんな気持ちなのだろう。

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  • 今日観たもの…本日はダイアンなりシーズン2、銀シャリYouTube(サダハルアオキでマカロン克服回。すごくマカロン食べたくなった!)、アド街阿佐ヶ谷回(以前よりは中央線を身近に感じられるようになった今なので愉しめた。切通理作氏のネオ書房、荒俣宏が200冊揃うお店)
  • 今日聴いたもの…サンドリ後半1時間、アンガールズのジャンピン、銀シャリのおトぎばなし(一気に聴ける時間が取れないので、radiko番組に手を出しにくくなっている)