日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

1月26日(木)

太閤堂は、静岡の買取先に午前中着になるよう朝早くに出発済み。自転車で店へ。

何はともあれ家賃を振込に銀行へ。給料日後だし月末だし混んでいるかと思ったら、空いている。寒すぎるせいか。何度も出かける気力は湧かなさそうな寒さだったので、そのままスーパーに昼食を買いに行き、夕飯のおかずも少し買っておく。近くの内科で薬ももらう。

明日の税理士監査に向けて帳簿を確認したり、ちょっと値付けをしたりしているうち14時をまわり、15時から消防署がくるので早めに昼休みを取る。土間の作業場が冷え切っていてつらい。

 

TwitterInstagramを見ると、昨日アップされた夏葉社さんWEBサイトでの連載記事が、前回より反響がある感じ。毎月記事にしていただいてきて5ヶ月目。去年の真夏にされたインタビューがこうして少しずつ記事になっていくと、そこから時間が経つにつれ恥ずかしさが増していくのを感じる。一方で、記憶が遠いぶん客観的に読めるところもあって、ああ、そうだった、そんなことがあったなあ、それで今があるんだよなあ、と、しみじみ冷静に振り返るきっかけにもなっている。

しかし自分の人生のことを誰かに聞いてもらって、それが文章になって、広く公開されることになるなんて、それこそ一般的な(と思っていた)道を歩んできた30代前半まで想像すらしなかったな。たいしたドラマもないし、こんなこと他人に話して恥ずかしくないの?と言われたら縮こまることしかできないけれど、たいしたことのない人の人生の話こそが、思いがけずヒントになったり救いになったりすることがあるのを、「ドキュメント72時間」や「家、ついて行ってイイですか?」好きとしては知っているから、どこかの誰か一人にでも響いたらいいなと思ったりする。

f:id:tsurezuresha-diary:20230127002039j:image

緊張して迎えた消防署の人の話を聞き、書類をつくりお渡しする。「火災があった時は携帯ではなく固定電話で通報してください。そうしたらすぐに、このビルに合った台数の消防車が出動できます」

その後は2階の事務所で、通販に入力済の本のうち店頭に出したいものを仕分ける作業。このところの買取の波で事務所作業が混み合っている。嬉しいことなのだが事務所の手狭さが切なくなる。

作業を一段落させて店番に入り、さて値付けを、と思い「日本の古本屋」を開いたら、「在庫点数5点」と表示され愕然とする。え、5点って。恐ろしくなりスタッフにすぐ伝えると、冷静に在庫データのダウンロードを試みてくれ、今日入力した分までダウンロードできたのを教えてくれる。しかし画面では何度リロードしても5点のままで、呆然とするうちメンテナンス画面になる。ほんとうに最近は調子が悪すぎる。売上も絶対に影響を受けている。公費の駆け込み注文も多い時期なのに……仕方ないことだし頑張ってくれているとわかってはいても、溜息が出る。

 

太閤堂は閉店後しばらく経ってから帰ってきた。からだが芯まで冷え切り頭も回転が鈍っているようで、話しかけても返事がワンテンポ遅い。モンベルの極厚靴下履いていかなかったから! 夏の猛暑はもちろんのこと、冬の買取も実は厳しい。