日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

11月5日(土)

肩透かし的な一日になるんじゃないかなと思っていたけれど、ちょっとそんな感じもあった秋祭りの賑わいだった。決して賑わいが寂しかったわけではないし、売上もそれなりにはあったけれど、今年の春祭りや、コロナ前の秋祭りのような、みんな浮き足立ってしまっているような感じは見られなかった。不景気のせいか、多すぎるイベントに疲れてしまったせいか。ただ、過熱報道のせいで敬遠した人も多かったように思う。そもそも今日は関係ないのに。明日はさらに、状況が読めない。スタッフもなんとなく不安がっている。

ようやく心が整ってきて、机の上に溜まり続けた事務を少しずつ片付けることができた。送るべきメールにも手をつけ、11月分のファイルを作って書類も収め始めた。ちなみに、山積みになっていた自宅の洗濯物にもようやく終わりが見えてきた。わかりやすく、心の綻びはこういうところに出る。

ずっと保留になってしまっていた新刊書籍の「スタッフレコメンド」も決裁する。それにしても新刊書籍のハードルは高い。いろいろな点で高い。それでも新たに新刊書店を始め、新刊書を売ろうとさまざまなアイデアを尽くし、結果を出している人たちは本当にすごいと思う。古本屋とは本との向き合い方が全く違うし、本という同じものを取り扱ってはいても、見えているものは実は全く違うのだと思う。だから、キャラクターの適性も違う。それでもなお、本を読む人、買う人を増やしたい、読者に本を届けたい、という思いは同じはずなのだから、もう少しなんとか、中部圏でも、繋がりをもったり良いところを伸ばしあったりできないものなのかと思うのだけれど……力及ばず。

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