日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

9月10日(土)

その治癒に全体力をもっていかれてしまうほどの筋肉痛に襲われ、昨日は全くもって駄目な一日だった。果たして今日、無事に仕事に戻れるのだろうか、と不安になりながら早めに床に着いたのがよかったようで、なんとか、起き上がれた。

久しぶりの我が店!という高揚感よりは、スタッフみんなの姿含め、変わらない店の様子に、ゆったりと安心していることに気づく。そんな場所があること、ここが自分の働く場所であることを、とても贅沢に思う。13年かけて、ここまで来たのだなあ。

昨日から引き続き朝までは、なんとなく胃腸の様子がおかしく、あまり食欲も湧かないまま弁当をつくったけれど、14時にはお腹が空きはじめ、弁当とレトルト豚汁はぺろりと平らげた。

いつも、よい文庫を中心にお持ちくださるお客さまが来店され、買取させていただく。さっそくTOKYO BOOK PARK吉祥寺用に値付け。一昨日、現地を見てから、いろいろと思うことがあり、それを踏まえて商品をつくる。やっぱり、やらなければ結果は出ないし、でも、やれば出るはず。

値付け中に出会った絵本「みにくいシュレック」が、とても気に入った。ひたすらにシュレックが醜くて、でもそれが平常であって、子供たちに好かれるという「悪夢」を見たりして、最後はこれまた醜い女性と出会って、嫌われながら仲良く暮らしていきましたとさ、という、教訓も、単純な救いもないストーリーがとてもいい。(未見のため)スタッフに聞いたところ、映画シュレックでは、やっぱりもうちょっとベタな展開にされているようで、それは嫌なんだよな。この、ずっとみんなに嫌がられてることが満足そうなシュレックが、いい。そしてそんなことだから、あんなに人気シリーズ映画なのに、この原作は絶版にされたままというのも、なんかいい。(あまり読まれたくないのかな)

久々にスーパーに買い出しに行き、夕飯は、鱈のホイル蒸しと、旅行中に消費期限が切れた豚コマの豚汁と、玄米ごはん。2食連続豚汁だったな。