日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月19日(金)

また雨。入荷したばかりの新刊書の波打ちが酷くて目を背けたくなる。明日の晴天を信じて、寒いくらいのドライと冷房をかけて対抗する。

 

注文した新刊書が入荷するのはいつも嬉しいのだけれど、きちんと紹介しなければ、というプレッシャーと、しっかり読む時間が取れない、という現実との狭間で毎回苦しむ。そして悩むうちに時間が経ち、結局なにも紹介できないまま、次の本が入荷する悪循環。

それならば、と、今日は、短時間ながら、店にいる時間中に自分の席で読んでみることにした。スタッフさんに店番をお願いしている横で読書するのは、なんとなく肩身が狭いというか、サボってるような気がしてしまって、「紹介するために新刊を読むね」などと声を掛けたりしてしまいつつ、読む。意外と捗って、悪くない。

 

この日記を書くのに、平均1時間はかかってしまっている。お風呂で1日を振り返りながら大まかな内容を決めて、夜、布団に入ってから書き始める。スムーズに書ける日は30分くらいで書き終わるものの、なんだかうまく着地できない日は、ああでもないこうでもないと下書きを量産しながら(ボツにした下書きやメモが大量に保存されている)、千文字足らずの日記に2時間以上かけてしまっていることもよくある。結局書き上げられずに、その日の分が抜けてしまうこともある。

こんなことに時間をかけているなら、それこそ本を何ページかでも読み進めるべきだと、つくづく思う。あるいは睡眠時間を増やすべきだ。依頼された原稿というわけではないのだし、もう少し肩の力を抜いて、そんなに推敲しないで、気楽に書いていけばいいじゃないか。夏葉社・島田さんの『本屋さんしか行きたいとこがない』で、「書くプロ」の短文を読んだら、余計しみじみ思った。わたしはプロではないのだから、まあ無理すんな。とりあえず、タイトルに悩むのはやめよう。

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