日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

4月13日(月) せわしない日々

今日で、店を休業してから2週間が経つ。ほんとうに、あっという間の2週間だった。

毎日が、ものすごくせわしない。1日が終わるのがあっという間で、あらゆる仕事がやり残された感じで、家に帰っても明日やるべきことを思いついて、翌日はまたそれが終わらない。

 

店で売っていた分を通信販売で埋めるというのは、正直なところ、すぐには難しいだろう。あくまでも通信販売は店を支える柱の一つであって、通信販売の余剰金で店を開けているわけではない。

徒然舎の場合、店やイベントでの売上と、通販と、市場での売上が、ちょうど3分の1ずつだった。名古屋の市場も、県の緊急事態宣言に伴いひとまずゴールデンウィーク明けまで休止となり、先行きは不透明となった。そして、店売り再開の日は見えてこない。3つの柱のうち2つがもがれた今、一本足でもなんとか倒れぬよう、全スタッフでそれを支えようとしている。

徒歩や自転車で通勤するスタッフばかりだったのは、3密回避のいま、ほんとうに助かっている。通販の流れもIさん中心に検討を続け、2週間経ち、ようやく見えはじめてきた。

わたしはひとり、オンラインショップをつくり、商品数が少なすぎて店の体を成していないものの、なんとかオープンさせることができた。スマホやパソコンにかじりつきすぎて

太閤堂も、引っ越しが迫りどうしても整理が必要だという方のご自宅へ出張買取へいったり(お互いにとても気を遣い合う)、倉庫から通販向きのものを出してきたり、通販を注文してくださったご近所の方に配達をしたりと、動き続けている。

とにかく今は動き続けるときなんだろう。止まるのが怖いから、ということも大きいけれど。

 

店がない分、倉庫の片付けをしたり、本棚を作ったり、色を塗ったりしよう、なんて、3月末は思っていたよなあ。

去年の今ごろは、大阪で全連大市があって、ものが多すぎて入札しきれず急遽ビジネスホテルに泊まったら中国からの団体旅行客だらけで驚き、翌日の入札後に食べた道頓堀今井のうどんが美味しかったなあ、とか、ふと思い出してしまう。

のんびり、服を買いに行ったり、お茶したり、ドライブに出かけたり、キャンプしたりしたい。11時に店を開けて、19時に店を閉める、特に日記に書くこともないようなふつうの日常が、ほんとうにほんとうに恋しい。

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大市の荷物を取りに行った後、鳴戸の渦潮を観たりしていた、去年

 

SNSやメールなどで、ご注文をくださったり、メッセージを送ってくださったり、思ってもみないほど多くの方から励ましをいただいて、ほんとうに嬉しく思っています。誠にありがとうございます。

皆様とのやりとりを楽しみながら、この時を乗り越えていきたいと思っています。がんばります。