日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

3月18日(水) わたしにとってのキャンプ

今年2度目、生涯3度目のキャンプへ行ってきた。前回1月は滋賀のマイアミ浜、今回は三重の青川峡。なにせビギナーなので、距離も設備も初心者に優しいところを選んでいる。

人気キャンプ場だったということや、季節が春に近づいたということはもちろんあるのだろうけれど、前回はわれわれ以外に3、4組の物好きな大人がいるだけだった平日のオフシーズンキャンプ場が、今回は、休校になった小学生らしき子供連れも含めなかなかの賑わいで、全体の3、4割は埋まっている感じだった。メディアで言われている通り、感染症の恐れから縁遠いイメージのキャンプが人気、ということなんだろうか。

前回の失敗から多くを学び、今回はテント設営から夕食、就寝、撤収まで、バタつくことなく比較的スムーズに進めることができた。初の直火焚き火も成功した。とはいえ完璧な満足にはまだ遠く感じた。

今のところ、わたしにとってのキャンプの楽しさは、ゼロから寝床をつくり、そこにその日持ち込んだものだけで夜を明かし、翌朝まで生き延びる、というゲーム感覚にある。また、そもそも不安症気味で、さらに体を動かすのが好きでない自分を、敢えてその環境に身を置くことで、サバイバル能力を鍛えているような気持ちもある。メンタルもフィジカルも、もう少しタフになりたい。

夕食のバーベキューと焚き火は結構楽しく成功できた気がしたけれど、乳児連れのママグループが深夜までお喋りが止まらないのが気になって寝付けず、明け方にザッと降った通り雨と風にハラハラし、また早朝から子供たちがボールをドリブルする音で目覚めてしまい、睡眠については大失敗に終わってしまった。満ち足りたキャンプライフは、なかなか遠い。

とはいえ来月もなんとか時間をつくって出掛けたいものだ。そのためにも、もっと本を売らないと……そして買取や仕入れをしないと……なかなか厳しいご時世ではあるけれども。(落ち着いて、と言い聞かせてはいるけれど、世の空気に、心なしかふだんとちょっと違う店の様子に、僅かずつ、焦りは感じている。)

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厚切りベーコンを焚火で黒くなるまで炙ったら、宮崎地鶏に似た味になった