日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2月27日(木) 旅立ちの日

何せこのようなときなので、ご来店お待ちしています、と大きな声では言いづらく、とはいえご飯を食べるためには本を売らなくてはならず。 淡々と店を開け、やるべきこと、やれることを粛々と進める、という態度にたどり着く。それがいちばん心も穏やかになれ…

2月21日(金)

今日は朝9時半からアルバイトスタッフの採用面接だったのに、昨夜の鯨さんの記事に1時間半以上かけてしまい、寝たのが3時半だった。眠い。 おまけに今日の花粉といったら! 目に、喉に、顔面に、ダイレクトに感じる花粉の粒(イメージ)。使い惜しみして…

2月20日(木) 鯨書房さん

年明けに、大先輩の古本屋さんが亡くなり、一緒にイベントもした若い古本屋さんがいつのまにか組合を辞めていたと聞き、前の店舗の頃から手伝ってくれてきたスタッフさんがいったん店を離れることが決まり、長年来てもらっている古紙回収のおっちゃんとの音…

2月19日(水) 本との出会いをお楽しみください

名古屋・今池のtonariさんに、もうすぐ始まる「ねこ展」に並べていただく本を運んだ後、先月から約1か月間お世話になった、正文館書店知立八ツ田店での古書フェアの撤収に。 昨年末の恵文社一乗寺店さんでの古本市から始まり、連続していたイベント準備、出…

2月11日(火) 弔いのかたち

古本屋が亡くなったとき、少なくはない本が、その手元に遺される。 生前、その人が売れると見込んで買い取り、あるいは市場で仕入れ、値段をつけて店の棚に差したり、即売会に並べたり、インターネット通販に登録した本と、そこまで作業が至らなかった本だ。…

2月9日(日) 古本屋でのんびりする

この冷え込みで店外にある100均文庫は芯まで冷え切り、棚を眺めていただくのも申し訳ないほど。 ふだんの日曜に比べるとお客様も少なめで、そりゃあそうだよなあ、と思いながら午後は店番をした。 店とはきっとそういうものなのだろうけれど、ぎゅうぎゅう混…

2月8日(土) あと腕が3本

週末は、SNSに触れることすらできないまま閉店時刻になるのがほとんどな今日この頃。 店頭への持込買取の査定、買取のご相談の対応、仲良しのお店の方からのイベント相談、リトルプレスの納品対応、運送業者さんとの折衝、公費購入の書類作成、県図書館へメ…

2月7日(金) 感傷的な仕事

古本屋の仕事は、感傷的な仕事である。 もちろん、「本」という、人の心の奥底に届くエモーショナルなものを扱っている点において、新刊書店や図書館でも、感情を動かされる場面に遭遇することは多いだろうと思う。 ただ、古本屋は「買取」という他の職種に…