この冷え込みで店外にある100均文庫は芯まで冷え切り、棚を眺めていただくのも申し訳ないほど。
ふだんの日曜に比べるとお客様も少なめで、そりゃあそうだよなあ、と思いながら午後は店番をした。
店とはきっとそういうものなのだろうけれど、ぎゅうぎゅう混み合い、レジも並んでしまう時間があったかと思うと、自分以外の時が止まってるんじゃないかと思うくらい全く人の気配が無くなってしまう時間がある。
今日は、そんな「無の時間」が何度か到来した。
昨日のバタバタの疲れが抜けきらないままの今日、そんな時間はひたすらのんびり過ごした。
椅子に座ってコーヒーを飲み、お土産のサブレをかじり、音楽は温かみのあるギターに変えて、時々あくびしてしまいながら、値付け中の気になる本をパラパラ眺めた(今日は茂田井武と水木しげると小池寿子)。
自分にとって居心地のいい古本屋でのんびりできるのは、古本屋店主の特権。
今日も数万冊の文庫仕分けの続きを。倉庫では、こいつと二人きり