日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

9月2日(金)

暑いは暑いのだけど、すっかり淡くなった空の色と、ひ弱になった日差しに合わないので、100均用の扇風機を片付ける。徒然舎の夏がひとつ終わった。

昨日に引き続き、自らにルーティンを課す。今日はアルバイトさんの値付け作業がさくさく進む日でもあるので、追い立てられるようにそちらも進める。途中、新たなタスクも加わってきつつも、なんとか終業までに、お返事しなければならない用件は八、九割方終わった。ただ、今日整理した本はイベント向きのものが多めだったので、値付け待ちの山がすっかりなくなってしまった。日曜までに、また作らないと。

先週ご来店された際に「ゲルニカ載ってる図録はないかね」とおっしゃっていたyさんがいらっしゃったので、値付けしていた「パブロ・ピカソ : 天才の生涯と芸術」をお見せする。つくりの割にお手頃価格なこともあり、喜んで即決していただけた。

閉店間際、太閤堂が店の前で誰かと話しているな、と思ったら、お向かいの布団屋さんの声が聞こえてきた。太閤堂の姿を見つけて慌てて店の奥から新聞を持ってきてくださったらしい。先日の、当店に通ってくださっているという方の読者投稿を見つけて、いつか渡そうと思い保存してくださっていたそう。ーーこういう、小さくてもとても嬉しいことの積み重ねとともに、わたしはこのまちで、この場所で、育ててもらってきたのだよなあと、しみじみとまた思う。

帰りの会を終えてみんなが帰ったら、どっと疲れが噴きだす。根を詰めすぎた日のやつだ。スーパーに寄り、家に帰ってもぐったりしてしまい、横になったら起きる気力がなくなる。レトルトハンバーグとカットサラダとパックごはんとインスタント味噌汁という隙のない手間なし夕飯の支度をお願いして、出来上がった頃にようやく起き上がる。「水曜日のダウンタウン」2代目関根勤選手権を見て笑っていたら、ちょっと元気が出てきた。こんな日は、栄養ドリンク飲んで早めに寝るに限る。ベッドに入って山田五郎YouTube見ながら寝よう。

f:id:tsurezuresha-diary:20220903000139j:image