日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

7月1日(金) その頃のぼくらと言ったら

猛暑予報に怯み、弁当作りは断念し、太閤堂にはちぎり梅のおにぎり、自分は玄米ご飯だけ詰める。

太閤堂がなにやらシリアスな電話をかけていると思ったら、今日から始まった金華山頂上のパノラマBBQに予約電話をしていた。30分くらいかけ続けてようやく繋がったから思わず予約しちゃった、という、その気持ちはわかるけれど、スタッフの気持ちも予定も確認していないから…どうかな…と話すと、テンションが下がってしまったようだった。

 

15時からの取材の前に仕事を進めなければ、と思えば思うほどなんとなく空回りして、あまり捗らない。先にコンビニやドラッグストアで買い出しを済ませようと外に出ると、まさに殺人的な暑さ。熱の塊がどっとぶつかってくる。

事務仕事だけ終わらせて、少しイベント準備を進め、昼食(無印良品の冷やして食べるチキンカレー、半信半疑で封を開けたけれど、思いがけず美味しかった)を食べ終えたところで、東京からyさんいらっしゃる。こんな日に申し訳ない。明るさは十分な上、お客様がいらっしゃらないので、店内撮影には最適。

わざわざ東京から取材に来ていただけたことがとにかく嬉しくありがたく、さらに、あの小さな旧店舗の頃からネット上で見守ってきてくださった方だと思うと、普段以上になめらかに口が動き、思い返すとかなり明け透けに話してしまった。振り返ってちょっと心配になったことは、明日、少しお話ししておこう。

 

閉店後、21時前くらいまで残業。昨日はほっともっとでお弁当を買ってきてもらい、いったん食べてから22時まで残業してみたけれど、今日は少し緩めることにする。とにかく神戸阪急の目処をつけないと気が気でないので、残業したほうが気持ちが落ち着くのだ。

 

残業のお伴に「空気階段の踊り場」をタイムフリーで聴く。

突然招待があり、小沢健二のライブに行ったとのこと。楽屋を訪れた際にオザケンから

「若いし、僕と全然世代も違うのに、今日ほんとにここに来てくれてありがとう。あなた方が、僕に、気づいてくれたことが、僕は嬉しいです」

と言われたと、戸惑い気味に話すふたり。

そして「今夜はブギーバック (nice vocal) 」が流れるわけだけれど、なんだか、切なくなってしまった。あのワガママで傍若無人な王子様オザケンが、若くて今勢いのあるインフルエンサーに、謙虚に話しかけているなんて。

時は残酷なまでに平等に流れていること、つまり同じ時代を生きていた自分もすっかりメインステージからは降りている側であることを思い知らされているようで、きゅうっとした。

最近はいろいろなカバーを耳にして、あ、やっぱいい曲だなと思っていたけど、どうやってもスチャダラパー ×オザケンが一番だと思ってしまったよ。