日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月3日(水) ついに明日

急激な暑さと酷い乾燥に身体が追いついていかない。毎年この時期に苦しめられる花粉と紫外線の攻撃もあり、皮膚がボロボロ、あちこちが痒くて、掻き破ってしまったところが痛い。飲む痒み止めに救われているけれど、眠くなりすぎる。刻一刻と迫る再開に向けての緊張感で忘れていた眠気が一気に呼び起こされる感じで、夜に飲むと落ちるように寝てしまう。

 

昨日は再開に向けて必要なものを買い出しに。メインは、マスク無しでご来店されたお客様用のマスク。少し迷ったけれど50枚2,000円のものを買う。40円で、他のお客様とスタッフの安心と快適が買えるのなら、と思い切る。いろいろなお店をまわると、それぞれに、試行錯誤しながら営業しているのを感じる。

夜、家で張り紙づくり。きちんと伝えたい、でも、なるべく気分を害されないようにしたい。ほぼそのために買ったインクジェットプリンタでいろいろと打ち出してみては作り直す。とりあえずカラープリンターが久しぶりで楽しい。

f:id:tsurezuresha-diary:20200604013131j:image

 

今日は夕方から店へ。月曜夜以降の通販やメールを処理しながら、再開のために、あと何をすればいいのだっけ、と考え続ける。考えながら店内を歩くと、手を入れたいと思う棚ばかり目につく。焦る。けれど、いまは欲張らない方がいい、と言い聞かせて、新刊コーナーにだけ手をつける。休業中に入荷した新刊や、再開の日のために用意していた特典付き「岐阜マン」などを加えながら、全体的に手を入れる。小さなスペースだからこそ、いつもなるべく新鮮に、なにかあるかな?とチェックしていただけるように。

いくつかの出版社や取次に注文メールを送る。コロナ禍(こんな人文学的な印象のことば、何故いきなり現れてカジュアルに定着したのかなあと、テレビで聞くたび不思議に思う)のなかでの日記を集めた本がいくつか出版されるのを知る。さまざまな立場でこの日々を過ごしてきた人たちの記録。たしかに読んでみたい。わたしのこの日記も、いつか自分で読み返すとき、どんな想いが湧くのだろうと思いながら書いているところもある。ずっとこんな日々は続かないだろうけれど、この日々がなかったことにはならない日常が待っているのだろうから、なにかしら、答え合わせのような気持ちで読むことになるのだろうなと思う。

 

さて、ついに明日だ。

f:id:tsurezuresha-diary:20200604013036j:image