日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月16日(木)

店に着いたら机の上に「みそぎ団子」があった。そういえば昨日スタッフrさんが「一緒に買ってきますよー」と言ってくれていたんだった。

いわれもお店もよく知らないけれど、この時期に夏バテ夏風邪除けにと食べられているものらしい。味噌を塗った団子型の五平餅のなかにこし餡が入っている、ちょっと不思議なもの。甘じょっぱ好きの口に合う。

500wで1分チンしてください、とあったので、その通りにして食べると、こし餡が熱々で火傷しそうになった。

f:id:tsurezuresha-diary:20220617010345j:image

とにかく何れにせよ自分ひとりではとうてい店を続けることはできなかったな、と、ずっと思っているし、定期的にしみじみと考える。

増えていく仕事をこなせなかった、ということもさることながら、この落ち込みがちな、自信を無くしがちな、塞ぎ込みがちな自分が前を向いて働けているのは、この店に、笑ったり怒ったり汗だくになったりしながら一緒に前に進もうとしてくれるみんながいるからこそに違いない。

自分と夫だけだったら、結局甘やかしてしまったであろう自分を、ちゃんと立たせて歩かせて、持っている力を最大限まで引き出そうとしてくれているのは、その存在だ。

 

どうしてこうも、ひゅるひゅると自信がなくなり、不安が首をもたげ、周りが気になってしまうのだろう。こんなにみんなに支えられ、お客さまにもご近所にも恵まれ、潰れることなくここまで少しずつ育ててこられたというのに。

歳のせいかな、ホルモンバランスのせいかな、なんなのかな。なかなかこの気持ちを飼い慣らせないでいる。