日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月2日(日)

朝礼のあと、カウンター前の文庫を棚に差す。各ジャンルの近くにそのジャンルの文庫を置く、というかたちにずっとこだわっているけれど、スペースや見た目の整いを考えると、やはり文庫は文庫でまとめた方が楽かなあと考える。開店少し前に終わったので、レコメンドと夏葉社の新刊も平台に出す。

それにしてもますます不調気味な時期にきている。むくみ、怠さ、眠気、貧血のような感じ。座って休んでいるとぼーっとしてしまうけれど、病気ではなく、時が経たないと解消しないとわかっているので、無理やりでも腰を上げるのが正解だよなあと思い、立ち上がる。

2階事務所の棚にある、通販入力済みの本が溜まってきたので、と言われ、チェックに行く。この段階で「店に出したい」とわたしが決めたものが、値札を貼り、カバーをかけたりパックしたりした状態で店に下りてくる流れになっている。よい買取が続いたので、美術書の新着が多い。美術書は本そのものも美しくて、触っているだけでもテンションが上がる。早く店に並べたい。

事務所で作業中も、店頭買取で何度か呼ばれる。県図書館の方も来店され、社員さんと書類をお渡ししながら立ち話。インボイスが始まって以降、書類の手続きが細かく厳しくなり、現場も大変とのこと。

15時頃にようやくチェックが終わり、昼休憩。買いに出る気力はなく、冷蔵庫にずっとあった、ヨコイのあんかけパスタのレトルトと、昨日買ったゆで卵を食べる。「ダイアンのガチで!ごめんやす」古着屋回と、「本日はダイアンなりシーズン2」最新回を1.25倍で見る。ゆっくり見たかったけれど、今週は木曜金曜と休むので、配信が終わってしまう前に両方とも見ておきたかった。

16時も過ぎてしまったが、ご近所のパン屋さんが17時まで「商店街婚」をされているので、お祝いの気持ちだけは伝えたくて、太閤堂と足を運ぶ。仲間の方々がたくさん出店されていて大盛り上がり中とのこと、そういう場所が大の苦手のため、もう本当に足がすくんでしまったのだけれど、いつも美味しいパンを買わせてもらう大好きなお店の方なので、顔だけはなんとか出したいと、踏ん張って、行く。終了間際で少し落ち着いてはいたものの通りは陽気な空気と人々で占められていて、見知った顔の方々をちょこちょこ発見つつ、コソコソと人混みをかき分けていくと、パン屋のsさんが入刀されたチーズを配っていらっしゃった。それでもなお近づかないわたしの背中をぐいっと何度も太閤堂が押すので、なんとか、おめでとうございます、とお伝えして、チーズをふたかけらいただく。sさんはわたしより年上と、この商店街婚を伝える新聞記事で知ったけれど、いつも以上に笑顔が愛らしく、元気で可愛い白いドレスも似合っていて、素敵だった。

作業場に戻り、本の仕分けを進める。お休みをもらうこともあり、なるべくコンテナを片付けていきたい。途中、父がやってきて、先日の富山土産で送った鱒寿司が美味かったのでお礼に、と、鰻弁当をふたつ差し入れてくれる。実家の庭で採れたというビワもくれたが、わたしは生まれて一度も食べたいと思ったことがなく、食べたこともない。近所のビワの木に登ってとりたいとさえ思っていたという社員たちに分けたら喜んでくれて何より。

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  • 今日聴いたもの…さまぁ〜ずのサマラジ、銀シャリのおむすびラジオ(2つとも作業しながら軽く聴きがち)、空気階段の踊り場(いつも期待せず聴いても思ったより笑えるのだけど体調イマイチなときはあんまりハマれないとわかった。彼らに罪はない)

なんてったって春

なんてったって春