日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

4月30日(木) 協力金を申請する

定休日明け、2日間で溜まった事務や発送が積み上がりつつも、月末なのでお金のことを済ませにまわる。ATMを操作しながら、重くて早かった4月を思う。

 

胃腸の加減がまた微妙なので、昼ごはんはコンビニで軽いものでも買おうかと信号待ちをしていると、交差点の向こうから声が響いてくる。どうやらお弁当を売っているらしい。見ると、前を通る人に声をかけたりしている。その懸命さに打たれて、お弁当を買うことにする。

だし巻き玉子が出来上がるのを待っているあいだ、お店の方がメニューを熱心に説明してくださる。ランチは無休でやってます!ここにない週替わりメニューもインスタやGoogleマイビジネスで紹介してます!11時からの販売なんですけど、最近、時間より前に来ちゃう方もいるんですよー!

人気のある居酒屋なので、通常営業と比べれば、ランチの弁当での儲けなど小さなものだろう。けれど全力で、笑顔で、弁当を売る姿はいきいきとしていて、楽しそうですらあった。そんな空気が、販売時間前にもお客さんを呼んでいるのだろう。苦しいのは当たり前。それでも明るく、前を向くのは大切だな、と改めて思う。アオサ入りのだし巻き玉子は大きくて美味しかった。

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酒場亀甲というお店のお弁当。種類豊富でした

 

今日からオンライン申請が始まった、休業要請に伴う協力金の申請をどうしても今日中に終わらせたくて悪戦苦闘する。必要書類の内容が今ひとつわからないのを税理士さんに確認しながら、スキャンしたりデータ変換したりして一つずつ準備する。4メガ以下、とかいう規定に気づいてスキャンし直したり、写真をトリミングしたりする。ようやく準備を終えて申請ページへ行くと、あまりたくさん添付ができないことがわかり、がんばって作ったデータが不要だったりする。夕方遅くに、なんとか完了。ミスがあれば連絡が来るらしい。あとはもう、待つだけ。いつ手元に届くのかわからないお金ではあるけれど、少し、心が落ち着いた。

ただ、この申請、わたしですらこんな有様なのだから、ふだん全くパソコンや経理に馴染んでいない人にはとんでもなく大変だろう…と思って気が重い。何か助けられたら、と思うけれど、まず自分ですら一発で申請が通るかわからない。多くの個人事業主さんが毎日の売上作りに追われる中で、この申請にどれだけ時間と気持ちを割けるだろうか。

 

閉店時間まで、明日搬入する正文館書店知立八ツ田店さんでの古書フェア用の荷造り。本がぜんぜん足りない気がする。ただ、とにかく準備期間が4、5日しかなかったので、仕方ない。ひとまず現時点での全力を尽くすしかない。

スタッフさんが帰りがけ、「県外ナンバーだから不審がられるかもしれないので、『配達中』っていう張り紙持っていかれるといいんじゃないですか」と、本気とも冗談とも思えるアドバイスをくれる。Wordで「古書と古本 徒然舎 配達中です」と打ち、A4で印刷する。