日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

2月18日(木) 連勤、胃腸が壊れる

火曜水曜と、ちゃんと休めないまま、徒然舎的な週初めである木曜を迎えたこともあって、今ひとつ気合が入らない。そしてとにかく雪がすごい。こんなにしっかり降って積もるなんて思っていなかった。身体も芯まで冷える。

 

火曜は名古屋で月に一度の、運営を担当する市場だった。15時過ぎに運営自体は終わるのだけれど、そこから事務所でなんだかんだとおしゃべりするのが最近の流れ。以前ならファミレスに行ったり夕飯食べながらなんてこともできたけれど、このご時世なので、ひたすらペットボトルのお茶だけで、マスクをして、換気で寒い事務所でなんとなくずっと話している。

前日の東京での大市のこと、家賃のこと、古書会館トイレの自動水栓化のこと、仕事のやり方のこと、イベント出店のお誘い、などなど。取り留めなく、でも今ここで古本屋仲間としか話せないことを、話し続けてしまう。話したいことは次々浮かんできてしまう。

また来月ね、と手を振って帰る。帰路に寄ったマクドナルドは、緊急事態宣言下で外食し損ねたテイクアウト勢で渋滞していた。ヤッキーセットを貪りながら帰る。

 

水曜、1か月ちょっと古書フェアに本を置かせていただいていた愛知の正文館書店知立八ツ田店さんに撤収へ。会期中、補充に来られたのが一度だけだったこともあり、撤収が楽だぞ、と思えるくらいには本が減っていた気がする。30分もかからずに撤収を終えた後、30分以上店内を見てまわり、本を何冊も買う。

急げば間に合うね、と、近くのラーメンチェーンへ。オーダーストップ19時半のまちで暮らしてひと月以上。19時15分終業の仕事をしていては外食も叶わず、とにかくジャンクなラーメンが食べたくて仕方なかった。ギリギリで滑り込み、つけ麺を猛烈な勢いで食べてしまったら、早食いと、油と、塩分と、疲れのせいで胃腸が一気にやられてしまった。来週は人間ドックなのに。

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今日この雪では、この寒さでは、さすがに開店休業だろうねえ、と言いながら開けた店には、それでもご近所の常連さんだけでもなくご来店があり、とにかくありがたかった。道中、いったん暖を取る場所として立ち寄ってくださったのだとしても、嬉しい。

夕方、ずっとお世話になっているデザイナーiくんが来店してくれて打ち合わせ。新スペースのロゴデザインや挨拶状の用紙の件など。間違いなく忙しいはずなので、お願いするのも気が引けてしまうのだけれど、徒然舎がこのまちで息を始めた頃からお願いしているデザイナーさんなので、芯となるデザインはどうしても彼にお願いしたい。

先のことも見えないまま「脱落サラリーマン」となり、誰も知り合いなどいないまちにボンヤリと店を構えた日から10年弱。気づけばこうして仕事をお願いできる人、信頼してお任せできる人たちに、きちんと出会えてきたのだな、これって本当に奇跡的なことだよな、と、この節目にまたしみじみ思えている。