日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

5月28日(木) 再開というより再出発

いつもより早く店へ。月末で定休日明けで非常事態なので、やらなければならないことが大量。銀行と郵便局を渡り歩き、忘れ物して往復したりしつつも、なんとか一山越える。がんばったので、ドラえもん切手を買う。

昼過ぎに社労士さんが来店。初対面の人と会って話すのがものすごく久しぶりに感じる。パーテーションのある対面スペースを事務所には準備できなかったので、レジカウンターごしにお話。なんとも失礼なシチュエーションだが、今ならお許しいただける。6月から迎える社員さんについてのご相談。いつの間にか、あと数日だ。

午後から母が来て、太閤堂と一緒に、植え込みを全面的に手入れしてくれる。とにかく手が回らず酷い有様だったので、これをなんとかしないことには店は再開できなかった。ひとまずみっともない状態から脱却してもらえたので嬉しい。それにしてもわたしは園芸はからっきしだめだ。

今日の仕事は20時まで。一日中よく動いたなあ、動けたなあ、ということに達成感がある。内容はともかく、こういう日は心が健康なのがいい。身体も疲れていて、よく眠れそうな気がする。

メールのやり取りをしていたお店の方から、「(知り合いの業者さんの間に)再開というより再出発!という空気感があります」という言葉を聞く。すごくわかる。次に店を開ける世界は、休業する前の世界とはまったく違っている。3月末から入り口を閉ざした店の中に残っていた、ビフォーの世界の気配。そこへの郷愁を振りほどきながら、おそるおそる前へ進む。新しい世界は、行ったり来たりでストレスの多い世界だろうけれど、必ずしも悪いことばかりじゃないだろう、という予感はある。

f:id:tsurezuresha-diary:20200529011112j:image