日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

1月12日(金)

激痛で目覚めた。午前3時。胃がぎゅーーーっと締め付けられるような痛み。波のように、何度も繰り返す。思わず身を屈める。治る気配はない。とにかく寝ようとするが、大きめの痛みがきたタイミングで目覚めてしまう。とにかく朝にならなきゃ何もできない、と、ベッドのなかでぐうぅと痛みを堪える。

6時、トイレに行きたくなりベッドから出ると、胃が動いたせいか、また激痛が走る。思わずよろけてバシーンと前に倒れる。さすがに太閤堂が起きてしまったが、大丈夫大丈夫と言って部屋を出る。トイレのあと寝室に戻るパワーなく、近くのリビングでうずくまる。波が来た時刻をスマホにメモしはじめる。

トイレに起きた太閤堂が毛布をかけてくれたものの寒く、ゆっくりなんとか立ち上がりベッドへ戻る。動くたびにまた調子が悪くなる。スマホで消化器内科を調べる。

太閤堂が動きだしたタイミングで病院に電話。なにせ昨日の今日なので、また受付の人に冷たくされたら…と思ってしまったが、てきぱきと必要事項を聞き出して判断してくれるので頼もしい。正直なところ横になったまま行きたい…と思ったが、がんばって立ち上がり服を着替え車で病院に送ってもらう。

人気の消化器内科だったが、なんとか間に入れもらい、胃カメラ。人間ドックで何度も飲んできているものの、鎮静剤を使うのは初めて。点滴を刺されて緊張しつつもお腹の痛みに耐えていると、がっちりした検査台へ案内された。暗く、モニター類もあり、手術室のよう。噛むだけでなく猿轡のようにマウスピースをつけられ、血圧計やパルスオキシメーターも装着され、え、おおごと…と思った次のシーンは、リクライニングシートの車椅子で運ばれ「ちょっと休んでくださいねー」と言われているのだった。鎮静剤の凄さ。何も知らない間に終わっているありがたさと、わずかな怖さと。

眠気でフラフラのまま診察室へ。太閤堂も一緒に、最新鋭な感じのモニターで鮮明な胃の写真をみる。「すこーし、ここかな?というくらいの炎症はありますが、大きな病変はないですね。急性胃炎、胃痙攣、というところでしょう。大きなストレス、出来事とか、ありましたか?」

帰宅し、何がきっかけなのかなあとぼんやり考えながら、もらった薬を飲み、丸くなって眠る。

仕事終わりに買ってきてもらった卵のおかゆといちごゼリーで夕飯。太閤堂はトンカツ食べているが、恐ろしくて羨ましくも思えない。間隔は大きくなってきているものの、まだ同じレベルの痛みが起こる。夕方からは、37度後半ではあるものの、久しぶりに少し熱が出てきて怠い。

ベッドに戻り、SNSを覗くと、ふだんのわたしの傾向から、美味しそうなものの写真がいっぱい出てくる。呆れたので、スマホ閉じて寝ます。

  • 今日聴いたもの…ミルクボーイの煩悩の塊(一番体調悪いときにすがるように再生!ふたりは声とトーンと根が優しそうなのが、こういうとき特にいい)、あとは芸人Podcastをあれこれと(痛みに耐えて朝を待つお供として。助かった!)