日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

1月21日(土)

代休明けの仕事。きちんとした「代休」なんて初めてとったけれど、会社員時代だと水曜日が休みになったような感じで、そわそわする嬉しさがあった。お休みもらったおかげでいろいろ進められました、と朝礼で言ったら、進めるってなにを!ちゃんと休んでくださいよ!とスタッフに叱られた。

月末が近づいてくるので事務も進める。来月で有給休暇が切り替わるスタッフが2人いるので台帳を新しく作る。エクセルで毎年タブを増やしている。増えてきたなあとしみじみする。

休憩からあがった大学4年のアルバイトさんに声を掛ける。いわゆる就活が始まりだしてくる前に、これからの予定を聞いておきたかったのだけれど、まだいろいろと悩み迷っているようだった。いま、岐路なんです、と話す彼女に、何かヒントになればと思い、自分のことをいろいろと話してみたが、思えばもう25年も前の出来事じゃないか!ということは、彼女のお母さんが同年代なのだ。出しゃばったことを言うもんでない…と恐縮しつつ、しかし、人生の選択肢に正解はいくつでもあるし、自分で選んだ道をいくべきだよ、ということだけは、自信を持って話せた。そんな人たちが集まってるのが徒然舎だよ、と話したら笑顔になってくれた。

スタッフたちの昼休憩が終わる15時からがわたしの昼休憩(にしてみている)。バックヤードではなく作業場で、ちゃんと休憩とってください、と言われ、今年からはそうしている。わざわざ移動して休憩するのも面倒だなあと思っていたけれど、慣れてきたら意外と悪くない。ちゃんと休んだなあという感覚もあって、これが休憩か!と思う。

休憩後、静岡買取52コンテナの仕分けをしながら、正文館書店古書フェアの追加商品もつくっていく。知的好奇心をくすぐられる、西洋美術、中世ヨーロッパ、キリスト教、幻想ファンタジー関連のものばかりのコレクションは、コンテナから出すたびに嬉しくなる、つい自分が読みたくなってしまう本ばかり。買い集められた方の思いを感じながら、丁寧に値付けをしていく。この本を、同じようにわくわくしながら手に取ってくださる次の読者に、確かに届きますように、と、願いつつ。

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眠りが浅い周期になってしまい、朝方何度も目が覚める。そのたびに「銀シャリのおトぎばなし」を30分オフタイマーで再生しては再び寝付く。古い回は声のトーンが少し若々しくて早口だけど、言葉のやりとりが滑らかで心地よくて気持ちが掻き乱されず、気持ちよくまた眠れる。Podcastだと、何度でも聞き返せるのもうれしい。