日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

9月25日(日)

今日も柳ヶ瀬には恐竜がいる。それだけでなんとなく楽しい気分になれる。スタッフたちもそんな感じなのも面白い。

今日は給料日。予約手続きしてあった給与が引き落とされ、銀行残高がどさっと減る。さらに月末の様々な支払いや引き落としが続く。ネットバンクで次々と支払い手続きを進めていると、毎月のことながらだんだんやけっぱちな気分になってくる。払うよ!払えばいいんだろ!払ってやるよ!と、なににともなく心のなかで唱えながら手続きをする。それでも、とにかく支払えるようにはなったのだ。10年前は1万円でもしんどく、10万円は分割払いにしてもらった(忘れられない、夏葉社さんに)。

昼は、とりあえず握ってきたわかめご飯おにぎりと、昨日買ったカットサラダ半分、ミニカップそば(鴨だしどん兵衛)。

時折、イラストを添えたお葉書を送ってくださるお客様が久しぶりにご来店。先日は、梅仕事に精を出されている旨、描いてくださって、バックヤードに飾っていた。とにかく筆不精で結局なんのお返事もできていなかったので、お礼をお伝えできてよかった。あれこれ考えすぎてしまい、手紙もメールも結局出しそびれてしまうこういうところ、なんとかしたい。

終業後、ずっと気になっていた名古屋古書組合の全連総会歓迎大市の担当表とスケジュール、予算についての資料を作り始めてしまったら、ヒートアップして遅くなった。へたに首を突っ込むとストレス増えるだけだから関わらないようにしよう、というのが前回(4年前?)の態度。大市というものが全くわかっていなかったのが前々回(8年前?)。しかしもう、責任もって運営する側に回らざるを得ないのではないか、というのが、来年春の大市への覚悟。

ぐったりして帰り、イオンの冷凍ミールキットのエビと野菜の中華あんかけ(塩辛すぎる)、焼き厚揚げ、チルド餃子、納豆、ごはん。疲れた夜のご飯中にちょうどよかった「有吉クイズ」がゴールデンになってしまうのが悲しい。最近は「有吉の壁」も、疲れた夜のながら見には合わないノリになってしまった。

 

太閤堂がなんとなくつけたBS1スペシャル「密着!中国受験街〜“高考”(ガオカオ)運命の3日間〜」を見てしまう。科挙の国。いろいろと考えさせられる。他人事の立場から、批判したり、子どもに同情したりするのは簡単だけれど、農村部と都市部の激しい隔たり、厳しい学歴社会、深く根付く儒教精神に基づく家族観、そして物凄い貧富の格差など、他国の者には想像のつかないそれぞれに切実な事情を抱えているのだから、安易に口を出すべきではない。

びっしり丹念にとられたノートの文字。受験勉強って、なにをどんなふうに勉強するのだったか。遠く去った30年前の感触。文字通り家族に支えられ、まさに朝から晩まで受験勉強だけに明け暮れる集中力と体力、そして、その先に夢見ている未来の明るさを、羨ましく思った。

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恐竜、また来年ね