日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

10月9日(日)

なんとなく朝から調子が出ない。店まであと少しのところまで来たところで、家に、昼ごはん用の冷凍パスタと水筒のアイスコーヒーを忘れてきていることに気づいた。寒さに弱めのスタッフが、寒い、寒いと言う。たしか月曜は半袖Tシャツでクーラー入れていた気がするから、体温調節が間に合わない。昨日の太閤堂の脱輪然り、いろいろ調子が狂うタイミングのような気がする。新入荷ワゴンの本をもくもくと棚に差しながらも、いつものように身体や頭のウォーミングアップになりきらず、なんだか弱気になってしまい、自分の店の品揃えや陳列が見窄らしく思えてきてしまう。こんなんじゃだめだ、もっとがんばらなきゃ、ということばかり考えてしまい焦ってくる。

開店してすぐ雨が降りだし、ご来店に期待する気持ちが萎み、なんだか逆に落ち着く。家に取りに帰った冷凍パスタと、道中寒すぎたので蓋つきカップで持ってきた桃屋の刻みしょうがとネギに「中華あじ」を入れてスープをつくって昼食。温かいものが染みる季節が始まった。

雨で作業部屋と行き来しづらいので、店で値付け作業を進めながら、事務作業。お買取の相談で送っていただいた部屋の写真を拡大して確認する。寂しい秋だけど、お買取の依頼は明らかに戻ってきているのはありがたい。

閉店前、名古屋古書会館の即売会に当番に行っている太閤堂から連絡があり、思っていた以上の売上をつくれたとのこと。嬉しい反面、それは次のイベントに流用する分が無くなったということで、また商品づくりをがんばらなければならないということ。

終業後、残業しながら太閤堂の帰りを待って、帰りにココイチへ。食べてみたかった期間限定の鯖とゴボウのスパイスカレーと玉子サラダ。流行りに乗じたメニューながら、具も味も複雑に作られていて満足感があった。これ系のカレーを食べたときに口や胃に残る油の感じがなかったのもよかった。万人受けするつまらないアレンジ、という人もいるだろうが、疲れた夜には気負わないもののほうが助かったりする。

うちの店も、気負わない店を目指しているのだよな。そりゃあ華々しい扱いは受けなくて当然なのだ。それでもお客さんに支持してもらえる店でなければ。店の売上、もう少し、あと少し、伸ばすにはどうしたらいいのか。ずっと考え続けている。

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