日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

12月12日(木)

やっと、ふつうに近い感じで一日がスタートした。12月2日に思いきり体調を崩してから10日。しっかり休めていたら治りも早かったかもしれないけれど、熱が下がってからは騙し騙し働いてしまったので、常にHP50〜60くらいの日々だった。

開店後、火曜の市場の売上計上や、3階ができてからの帳簿処理のやり直しなどしていると、次々と本をお持ち込みいただく。安西水丸『青の時代』『夢の化石 今敏全短篇』『江戸幕府林業史』など嬉しい。読んだ記憶が鮮明に残っている2007年の「bridge」草野マサムネ吉井和哉の対談号もお待ちくださった方があり、懐かしい。このお客様とは先日、太閤堂がフラカンの話題で盛り上がっていて、今日も少しそんなお話を。

買取の波が去ったのを見計らって銀行で売上を預け入れる。3階用の備品をあれこれ買ったせいで会社カードの引落額がものすごく、市場の売上を入れても残高が少なめで心細くなる。仕方ない、今は踏ん張りどき、と自分に言い聞かす。

戻って作業場でお昼。久々に作ったおにぎりと卵焼き、フリーズドライスープ、冷蔵庫に残っていたセブンイレブンのピクルス。「本日はダイアンなりシーズン2」見終わり、「M-1レジェンドヒストリー」ダイアン途中まで。とにかく若い。そのまま作業場で、さっき買った本の値付けや文庫の仕分け。

16時半から3階の店番。寒い寒いとスタッフは言うのだけど、最後の時間に店番に入ることが多いからか、わたしは3階で寒いと思ったことないのだよなあ。毎年お客様の財布の紐がかたくなる師走で、ぐっと冷え込んできていて、暗くなるのも早くて、3階。静かな店番時間になる。メールや、注文や、値付けや、SNS投稿をマイペースに進めて、閉店時刻。

秋から教習所に通っていたスタッフが、昨日ぶじ運転免許を取得した。早朝からの最終試験に向けて忘年会を途中で抜けたスタッフを、市場の仲間たちは声援と共に送り出していた。気になるから結果教えてくださいよ、とみんな言ってたよ、とスタッフに伝えると、市場のグループLINEに合格報告をしていて、すぐに次々と古本屋たちから祝いのスタンプやメッセージが送られていた。免許を取って、家族以外から、こんなに盛大に祝われることってないだろう。いい思い出になってくれていたらいいな。

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