日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月1日(木)

またしばらく書けずにいた。書けなくなり、書かずにいると、何を書けばいいかわからなくなり、本当に書けなくなる。

富山で、ブログ読んでます、と何度か声をかけていただき、書こうかな、という気持ちになれてきた。

ただ、何を期待されてるのだろう、何を書くといいのだろう、と考えだしてしまい、またわからなくなってきたので、それは考えないように、ただ思いつくままに書くようにしよう。

あやしうこそものぐるほしけれ。

 

昨日のうちに自宅で、気がかりな事務のあれこれを済ませておいたのでなんとなく心軽く、「BOOK DAYとやま」の余韻とともにあった2023年5月からもすっきり気持ちを切り替えて迎えられたような気がする、6月1日。

おおかたメールや事務の処理であたふたするうち夕方になるのが木曜の常なのにそれがなく、逆に気が抜けてしまっていて、なんだかよくない感じがする。クレジットカードの明細の処理なんていう、いつやってもいいことにも手をつけ、小忙しい感じにしたら落ち着いてきた。なんなのだ。

 

来週火曜の市場に釣銭を持っていくことになり、慌てて銀行に両替へ。一日50枚までしか無料で両替できないが、今日を入れてあと3日で果たして間に合うか。

ついでにコンビニで、おにぎりとおからサラダとホットコーヒーラージを買って戻る。富山前後で羽目を外したぶん節制しなければ。どんどんタイムマシン3号の関に似てきている(嫌だけど笑える)。

今日から柳ヶ瀬の営業所が廃止されたヤマト運輸。15時前にようやくAmazonの荷物が届く。この先が不安になる。届いたQRコードリーダーはぶじ接続完了。しかし奇しくもその後閉店まで、QRコード決済のお客様なし。

値札を2シート42冊分作るうち15時をまわり、スタッフBさんが半休で帰宅。ひと呼吸おいて作業場で昼食にする。「あちこちオードリー」が気になりつつも配信が明日までの「本日はダイアンなりシーズン2」を見ながら。ロケバストークの悪ノリ感。

夕方、古民家でブックカフェをされているという方から、梅雨時の湿気対策について電話でご相談される。毎日の営業でないこともあり、カビにずいぶん悩まされているとのこと。思いつくことをいろいろご提案するも、やはり建物そのものや環境的なことの影響が大きいと思われ、根本的な解決への道は険しそう。当店店内では、特にカビ対策をしているわけではないとお伝えすると、それなのにあんなに本の状態がいいんですか!と驚かれる。やっぱり雨続きだと本はしっとりしたり波打ったりするけれど、濡れたりカビたりの致命傷を負わなければ、晴れの日にきちんと戻ります。

 

閉店間際、嬉しい言葉を耳にする。ある書店の店長さんが当店を褒めてくださっていたとのこと。

また、出張買取から帰ってきた太閤堂からも、当店を以前からご存知で、大切な蔵書だから信頼できる店に、と、当店にご依頼くださったお客様だった旨を聞く。

富山でたくさんの古本屋さんに会い、話し、出店のようすを見て、レジ当番で売れてゆく本を手に取って、いろいろな思いが去来した。まず一番にただうきうきと楽しくて、たくさんのことを知って学べる愉しさもあって、よーしわたしもがんばるぞと気合いが入る。前向きな気持ちが満ちてくる。…のに、その一番下の方に、どうしても、ちらちらと、不安が湧いてきてしまう。自分の足りない部分にばかり目がいってしまう。そんなことばかり考えてしまう自分が情けなくて、また落ち込む。

刺激を受けた後の、いつものよくない思考ループにはまりかけているところに、思いがけないかたちでの励ましを受け、あかんあかん!と頬を叩いた。誰かや何処かとの比較とか、嫌な思い出の増幅とかしてる場合じゃない。きちんとしっかりと、やっていくだけだ。

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夕飯のあと、椎名林檎と根本宗子のNHK番組を途中から観た。デビューから知っている椎名林檎の今の姿に、歳のとり方を考えさせられる。40代も終わりが近づき、年齢というものに直面する機会が増え、気落ちすることも多い。観られながら歳をとる職業の人たちは本当にものすごく悩まれるのだろう。一般の世界からは暴走にしか思えない方向にいってしまう人がいるのも仕方がないように思う。

  • 今日観たもの…水曜日のダウンタウン(意外と見応えあった相撲)
  • 今日聴いたもの…アンガールズのジャンピン(途中まで)、銀シャリのおトぎばなし(聴きながら寝ます)、休み中にいつもの番組はほぼ聴いてしまった!