日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

9月23日(金)

両親と4人で旅行しているのだけれど、とにかく風が強くて、海に近い河口を渡る高架橋に差し掛かったら突風に煽られて、道の端に車が追いやられ、肝を思い切り冷やす。ちょっと古めのレストランというか中華屋のような店に入り、なにかしら昼を食べ、出発前にトイレに行くことにする。和式で用を足しながらふと見上げると、前の棚で何かが動いている。手のひらサイズのガラスの器の蓋がパカパカと。中に?青くて綺麗な……タランチュラ、だ!うわあ!!というところで、目覚める。わかりやすい悪夢だなあ。トイレに立つと、脱力感が残っている。昨夜、読書に夢中でベルソムラを飲む時間が遅くなったせいだろう。副作用が悪夢で有名な薬だが、まあ、夢なんて毎日見るし、何が悪夢かなんて人それぞれだし時々によるんだし、全然気にならない。

朝、冷房を切った部屋だが、ちょうどいい気温。大雨予報だし肌寒くなりそう。ただ、今日は動く仕事が待っているので五分袖にする。

始業早々に新しい防犯カメラのハードディスクが届く。2階事務所の前に濡れた段ボールがいつの間にか置かれていた。電気ついてるんだし、なぜ一声かけずに置き配する? Amazonの横暴に腹を立てつつも、なんとか設置と設定が完了。カメラは以前のものがそのまま使えて安心する。何よりも、カメラが壊れていたこの2、3日、バックヤードの閉塞感がすごかったので嬉しい。

雨はどんどん強くなってくるが、駐車場の車の中で、昨日の作業の続き。市場で買った本を検品しながら仕分けていく。マーカーで線を引きながら読み倒すタイプの、大学の先生だったようで(職業は予想)、いい本なのに商品化できないものも多くて悲しくなる(もったいないので100均にすることにする)。雨はものすごい勢いで降り続き、車の屋根を打ち続け、遭難している気持ちになる。腰が痛くなりつつも、なんとか15時頃に仕分け終える。全体で4〜500冊くらいあっただろうか。雨や線引きなど要因が重なり、結構時間がかかってしまった。

店に戻り、自作弁当を食べる。朝ぼんやりしていたので、出来合いの卵焼き、ミートボール、冷凍ブロッコリーおかか醤油炒め、梅干しご飯。昨日、税理士さんが話していた「1週間毎日ずっと同じ弁当2か月目」「冷凍したご飯と冷凍した自作の回鍋肉(肉なし・キャベツと玉ねぎだけ…それは味噌味の野菜炒めでは?)だけ」という衝撃の話が忘れられない。

一瞬の雨の止み間に作業部屋に本を運び、引き続き値付け作業。なんとか、来週木曜に出発するTOKYO BOOK PARKに間に合わせなければ。気持ちは焦るが、美殿町本通りのチラシ校正の連絡もしなくてはならないので、18時過ぎに切り上げる。月末は、リミットのある仕事がそれでなくても多いので、とにかく慌ただしく急き立てられる。

帰りの会のあと、チラシの修正依頼をなんとか書き上げて、デザイナーさんにメール送信。ちょうど時間ぴったりに、斜め向かいの美容室へ向かう。

髪を切りたいとなったら我慢できないたちなので、すぐ近くに通える美容室ができたことがとても嬉しいのだけれど、どんどん人気のお店になられて、予約がなかなかとれなくなってしまったのが嬉しいけれど複雑。2週間前にとれた予約がやっと今日だった。カナダに留学していた学生スタッフのみたヘアスタイル事情の話をしたら、髪質の問題と、カット技術への関心の薄さから、ロングヘアが基本で短いのはベリーショートという文化になっているのではということを教えてもらう。こういう話はとても楽しい。

遅くなったので、夜は、野菜炒めをのせたサッポロ一番塩ラーメンと、焼いた厚揚げ。なぜか急に太閤堂が、焼いた厚揚げにはまっている。

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