家から一歩も出なかった。溜めすぎたせいで手のつけどころがわからなくなり全員に謝らなければならない各種連絡だけでも、店にやりに行こうと思っていたものの、体調の底がやってきたこともあり、頭も身体もあまり働かず、結局、一日の半分くらいは横になってだらだらしていた。
こういうとき、寝転がりながら、キラキラギラギラと前向きに仲間たちと活動しているSNSなんか見てしまうと、人生のプラスになりそうなことをなんにもしていない自分を情けなく残念に思ってしまうのだけど、自分がそもそもパワフルでないこと、そして確実に肉体は老いてきていることを、そろそろ受容してきたので、誰かと比べて何か思うのはやめろよ、と、自分に言い聞かせられるようになってきた。
(しかしよくもまあこんな長い一文を書いたものだ。)
東京へ行く太閤堂を昼前に送り出してから、納豆スパゲティ(白えびだし素麺つゆの残り使う)をつくって食べ、山田五郎のYouTubeと、有吉と空気階段とダイアンのラジオと、家事をちょっとと、うたた寝を繰り返すうち夜になった。夕飯は虚無天津飯(リュウジ氏のレシピ)だけつくる(やっぱりちょっと若者向けチューンのレシピだなあ)。
現実世界から切り離されている楽しさ、と、毎晩観ているSF的な映画の魅力を太閤堂は話すが、最近のわたしにとっては西洋美術史がそれだなあ、と、ぼんやり思う。
夜遅く、吉祥寺から、本の入れ替えとレイアウト変更が無事終わったと連絡。追加で送った5箱では全然足りず、思ったほどは本が入れ替えられなかったらしい。またコツコツ、準備して送らなくては。明日から9月。ちょっとだけ抜いていた気持ちを引き締め直して、またイベントに挑む季節がやってくる。