日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月16日(火) 組織っぽくなる

今日は、店は定休日だけれど出勤日。火曜水曜に溜め込んだ通販対応や事務仕事を、すべて木曜にこなすのが大変になってきたので、今後は火曜も少人数で出勤していこうか、とシフトを組んだ途端に火曜担当アルバイトさんの転居。やるせない。

 

アルバイト募集も含め、この一週間は、組織運営っぽい仕事に奔走する一週間になった。スタッフの数も、仕事の種類も、少しずつ増えてきて、気づいたら徒然舎は組織っぽいものになっていた。組織っぽいものになると、組織っぽい問題や組織っぽい悩みが発生する。組織運営を念頭に置いて起業したわけではないので、徒然舎が組織っぽくなっていくことについて、戸惑いや迷いはずっとあるが、来てくださるお客様と、本を売ってくださるお客様と、新しいお仕事を依頼してくださる方と、そして働くスタッフとをすべて幸せにしたいと思うと、スタッフの数を増やすことが必要だった。

なにせ脱サラして個人事業主となった人間なので、組織というものは得意な方ではない。けれどそんなことは言っていられなくなった今、自分の会社員時代の経験が、重ねてきた年齢が、いろいろな場面で役に立つのを感じる。若くして古本屋の道を見つけた人、一筋で進んできた人をメディアで見るたびに、つくづく羨ましくなるが、「徒然舎」というものが自分だけのものではなくなっていくにつれ、「さして若くない脱サラ組」という劣等感が少しだけ消えるような気がする。

 

岐阜市から、新型コロナウイルス感染症対策支援金が入金された。これで、この件で入金されることになっていたものはすべて入金が終わったことになる。さあ、ここにあるぶんでリスタート、という気持ち。

 

夜21時過ぎに店から帰るとき、なんとなく柳ヶ瀬の方へ向かってみる。ずっと気にしている菊川酒蔵東店は、ゴールデンウィークに見た張り紙のまま、シャッターが降りていて、悲しくなる。なんとか、また、開いてほしい。

f:id:tsurezuresha-diary:20200617022141j:image