日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

6月7日(日) 消えつつある高揚感

昼ごはんを買いに柳ヶ瀬方面へ歩きだしてすぐ、静かだなあと思った。昨日はまちのあちこちにあった浮き足だった雰囲気が、今日は無い。商店街の通りを覗いても、穏やかだ。でももしかしたら、これが「普通」だったかもしれない。

店も昨日までの三日間とは違い、ゆったりとした一日になった。1人帰られると1人来られ、というペースでご来店があり、人数や時間の制限に気をつかう必要がなく、この営業スタイルに慣れてきたこともあって、わたしもスタッフも心に余裕を持って店番することができた。

当店に限らず様々な業種、あるいは場面において、自粛期間の渇望を満たそうとする高揚感は、少しずつ落ち着いていくのだろう。それは「普通」を取り戻すということなので、もちろん良いことなのだけれど、少し寂しいような気持ちもある。

ステイホーム期間、ぐんと伸びた通信販売は、自粛解除後はがくんと落ち、自粛前と同じような売上に戻った。店を再開した時期は、ちょうど、再開しなければならない時期だったことになる。

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