日日古本屋

岐阜の古書店・徒然舎店主の日乗です

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

4月6日(火) わたしが遺せるもの

芸人ラジオを梯子していたら、くるりの「東京」を2回も聴いた。そういう季節だ。こういう曲を聴くと自然とすぐに20代の気持ちになってしまう。もうあの地点には戻れないのが嘘のようだ。 死に向かって一直線に生きていくしかないのが人間なのだなと、ちょっ…

4月5日(月) T子さん

数週間前に買取本を預けてくださったまま、ずっとすれ違っていたT子さんにようやく会うことができた。査定額のお支払いをしつつ、いつものようにお喋りをする。 T子さんは前の店舗の頃から運んでくださる、わたしの祖母とほとんど変わらない年齢のご近所の…

4月4日(日) バックヤードにも思い出は積もる

暗い雨の日曜日。ほんとうに、春なのに毎週末が雨だ。もちろんガックリ売り上げが落ちるので、商店主としてはやり切れない気持ちだけれど、春の歓びのままに走ってしまう我々の気持ちに水を差しているのだとしたら、このご時世、悪いことばかりとも言い切れ…

4月2日(金) ほどよ古書店

やっと、年金事務所で社会保険加入の手続きを終えた。山積する事務手続きの中で、一番気を重くさせられていた強敵を倒せたので、少しだけ気持ちが楽になった。スタッフも、われわれも、ついに協会けんぽと厚生年金になったんだな。会社を辞めてから13年。自…